仮想通貨と動画広告を組み合わせたサービス提供会社LastRootsの代表小林慎和氏

小林慎和氏は、仮想通貨と動画広告を組み合わせた「こばんちゃんねる」というプラットフォームや「c0ban」という仮想通貨取引所を運営する株式会社LastRootsのCEOを務める人物です。

小林慎和氏について

・東南アジアを中心にさまざまなサービスを展開
・帰国後にLastRootsを創業
・動画を見るだけで仮想通貨がもらえるサービスで話題に

東南アジアを中心にさまざまなサービスを展開

小林慎和氏は1975年大阪で生まれました。大阪大学基礎工学研究科で分散コンピューティングなどの研究に従事し、工学博士の博士号を飛び級で取得しています。卒業後、野村総合研究所やグリーなどで勤務し、その後、2012年にシンガポールで「Diixi Pte Ltd」というベンチャー企業を起業しました。その後も「Diixi Pte Ltd」「Yourwifi Pte Ltd」などの企業を起業し、コンサルティング、ECサイト、イノベーションイベント、飲食などさまざまなサービスを東南アジアを中心に展開しています。なかでもYourwifi Pte Ltdは、起業から3年で172%もの成長率を達成したことで、「Deloitte Technology fast 500」というアジア成長企業のランキングに掲載されました

帰国後にLastRootsを創業

それまでシンガポールを拠点に活動してきた小林氏でしたが、2016年に5年ぶりに帰国してLastRootsを創業します。ブロックチェーン技術を動画広告に組み合わせるサービスで話題となり、金融庁と日本経済新聞社が共催するフィンテックサミットにおいてIBM Blue hub賞を獲得するなど高く評価されています

動画を見るだけで仮想通貨がもらえるサービスで話題に

小林氏がLastRootsを起業したのは、ブロックチェーン技術がネット上での広告配信に役立つと確信したからだそうです。そこで、企業提供の動画を見た視聴者に仮想通貨が支払われるサービスをスタートさせました。その仕組みは、視聴者は専用のスマホアプリを使って広告動画を視聴し、動画の合間に表示されるボタンを押すとタイミングが良ければ「c0ban」という仮想通貨がもらえるというものです。ボットによる自動操作が難しい仕組みなので、仮想通貨を手に入れるには視聴者はこれまで以上に真剣に動画を見なければなりません。それによって企業の広告効果も高まるため、双方にとってメリットが生まれます。すでに1300本もの動画が公開されており、月間500万以上の再生回数を記録するなど、順調に認知度を高めている模様です。