韓国のブロックチェーンプロジェクト「ICON(アイコン)」


この記事のポイント

■ソウル市民の生活効率化を目的としたプロジェクト
■身分証明書、投票システム、決済システム
■スマホアプリとして提供される

韓国が行うブロックチェーン技術を使ったプロジェクト

ICON(アイコン)は、お隣の国・韓国で行われているブロックチェーンプロジェクトの一つです。ブロックチェーンは、韓国ではあらゆるシーンに活用すべく複数のプロジェクト開発が進められていて、その分野や業界はエンタメ業界から製造業界、個人向けの物から企業向けのものまで多種多様です。ICONは、そんな韓国が行っているブロックチェーン技術を採用した分散型プラットフォームプロジェクトの中でも、最大規模を誇るプロジェクトとして注目されています。

ICONは、ブロックチェーン技術を専業としている韓国企業のTheloopが開発したエンターテイメント向けのブロックチェーンLoopchainを基盤としたものです。特徴は、パブリック向けに改善されているという点です。2017年にはスイスのICON財団を介してICOを実施し、資金調達を募りながら開発が進められています。

ICONの目的

ICONはイーサリアムのブロックチェーンを用いたプロジェクトで、韓国に広くコミュニティを構築することを目的としています。一つのブロックチェーンがすべてのサービスやコミュニティを制覇するのではなく、それぞれに独立したエコシステムの構築がICONの目標となっているようです。

ICONのベースとなっているTheloopは、現在漢国内外の複数の企業と連携し、様々な公共のサービス提供に向けてプロジェクト開発を行っています。ICONでは、大学向けのプラットフォーム、証券プラットフォーム、病院、保険会社など各業界のプラットフォームを構築した上で、コミュニティとしての相互接続が計画されているようです。市民はスマホでの操作ができるという点も魅力です。

韓国市民の生活が効率化

ICONが実用化されると、市民の生活が効率化されるというメリットが期待できます。例えば、身分証明書や投票システム、決済システムなどがデジタル化されることによって、公共のサービスを受けやすくなります。サービスを提供する側も、情報を管理しやすくなるでしょう。しかも、イーサリアムを採用した仮想マシンをサポートすることになるため、イーサリアム向けのDAppsをICON上で再構築できるというメリットも期待できます。