韓国におけるブロックチェーンプロジェクトといえばICON

 

この記事のポイント

■ICONは、韓国で誕生したブロックチェーンプロジェクト
■複数の国内大手企業と提携
■ICONを使うと誰でも新規プロジェクトの立ち上げが可能

ICONは非中央集権型のコミュニティ

韓国で最もよく知られているブロックチェーンプロジェクトと言えば、ICONを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ICONは、多種多様なブロックチェーンコミュニティによってリンクしている非中央集権型のネットワークで、このコミュニティ内では誰でもブックチェーンプロジェクトを新しく立ち上げることができるという特徴があります。
ICONのネットワークは多分野に渡り、銀行や保険、病院、大学、ネットビジネスや証券などで利用することが可能です。その背景には国内で最大規模をもつICONの影響力および、情報通信企業SKやベンチャー支援企業MOUなど複数社と提携を結んでいたり、ブロックチェーン技術を使った事業を展開しているLayerX社と提携を結ぶなど、ICONの積極的な事業展開や事業拡大の姿勢が影響しています。

ICONの特徴

ICONの特徴は大きく上げると2点あります。1点目は、スマートコントラクトを活用して安全な統合認証および電子署名ができるという点で、2点目は非中央集権型取引所のDEXを通してリアルタイムな送金や両替が可能だという点です。ICONのネットワークに加盟している企業やサービスは韓国国内にたくさんあり、銀行や保険、証券など金融サービスを始め、病院や大学、Eコマースなどに至るまで、リアルな世界でもすぐに利用できるという点は、ICONの大きな魅力と言えるでしょう。

ICONはトークンを発行

ICONでは、他の仮想通貨と同じように独自のICXトークンを発行しています。ICXトークンの最小金額は0.01イーサリアムと定義されていて、1イーサリアム当たり2500個のICXトークンを分配してもらえるという仕組みになっています。ICONのネットワークを使うと、誰でも自由にプロジェクトを立ち上げることが可能となるわけですが、その際にはICXが使われるわけです。
ICOを行ってプロジェクトの初期資金を募った場合、調達した資金の額が目標金額に達した場合には、トークンセールの終了後に、イーサリアムウォレットへ返金されるというシステムとなっています。そのため、参加する側やICOを行う側にとっては、わざわざ別の取引所を介して他の仮想通貨を入手しなくても、気軽にICONへ参加できます。