IT企業Taldorがイスラエル証券庁と提携

この記事のポイント

・Taldorとの連携が意味するもの
・ブロックチェーンを活用する意義
・安全性の高さに注目

イスラエル政府が積極的に仮想通貨への投資を行っていることは有名ですが、この動きは仮想通貨界にポジティブな影響を与えています。仮想通貨に対する信頼性はまだそれほど高いとは言えず、投機的な形で仮想通貨を利用する投資家たちが中心になっているため、国際的な観点からすれば、まだまだ未成長の段階にあるといえます。ところで今回イスラエル証券庁がブロックチェーンによる情報共有を始めたことは仮想通貨界に大きなインパクトを与えました

Taldorとの連携

この度イスラエル証券庁(Israel Securities Authority:ISA)が手を結んだのはTaldorというIT企業です。イスラエル証券庁はTaldorに対し主にブロックチェーン技術を応用し、文書の共有やオンライン投票などを利用できるようにするシステム開発を依頼しました。今回の提携のニュースは瞬く間に広がり、仮想通貨の安定性に寄与するポジティブ材料として、投資家たちの高い評価を集めています。今回の取り組みは仮想通貨の可能性をさらに高めるものとなるため、世界中の注目を集める形になりました。

ブロックチェーンの可能性

仮想通貨はブロックチェーンと呼ばれる一つの鎖輪でつながれた情報により成り立っています。取引はすべてチェーン上に記録され、どのような取引が行われたのかが必ずわかるようになっています。情報の共有はすべて暗号化され、秘匿性が高い状態で行われるため、秘匿性の高い電子情報を双方向でやり取りする際の安全性が確保されます。文字通りの通貨は金銭の授受のみですが、電子的に暗号化された情報が「通貨」として利用されているため、多方向での活用が見込まれています

改ざんがされにくい

ブロックチェーン上の情報は第三者によって書き換えられることが極めて困難です。また情報を削除することもできません。つまり情報の改ざんや盗難、搾取をされにくいというメリットがあります。これを文書の共有や国家機密に関する情報のやり取りに応用すれば、スパイによる読み取りなどが起こるリスクを最小限に食い止めることが可能です。

イスラエルはいまだに紛争地帯があり、緊張が続いています。そのような理由により、仮想通貨の持つ暗号化技術が国家の安定に寄与すると判断されているのです。やがてはこの動きが世界中で取り入れられるようになる可能性も高いです。いわば仮想通貨のけん引役ともなっているのがイスラエルだといえるでしょう。