IOTAとは何か?

IOTAとは?

(アイオタ)は、IoT(Internet-of-Things「モノのインターネット)を搭載した機器との連携を目指した仮想通貨です。通貨単位は「MIOTA」です。

2017年6月に発行され、すでに2017年12月には時価総額が急上昇しています。IoTデバイス間での決済に最適化された仮想通貨で、パソコンだけでなく車や家電製品など、人間が暮らす場所にある様々なモノをインターネットで接続して、活用していくことを目的として開発されています。

この記事では、IOTAを3つの観点から紹介します。

IOTAの3つの注目ポイント
  • DAGの利用
  • IoT機器との連携
  • 将来性

DAGの利用


IOTAの特徴はDAGというシステムを利用している点です。仮想通貨は一般的にブロックチェーンという技術を利用していますが、DAGはブロックチェーンとは違うシステムで、これを応用した初の仮想通貨がIOTAです。

DAGは非循環有向グラフと呼ばれるもので、元来は数学の用語です。DAGがブロックチェーンと大きく違う点は、ブロックチェーンではネットワーク全体で1つの取引履歴を共有するのに対して、DAGでは個人それぞれで別の取引履歴を保存するということです。個人が送金を行うときに、非同期的に自分の取引履歴を管理するというシステムです。

そのため、定期的に取引実績を確認して管理するマイニングのような作業量の多い業務が発生せず、手数料を非常に安く済ませることが可能です。

IoT機器との連携


IOTAは、IoT機器との連携がテーマです。

インターネットに接続できるのは、パソコンやスマートフォンに限りません。たとえば洗濯機をネット接続して、洗濯が終わったときにスマホに通知を送るという利用の仕方や、スマホで家電をオン/オフするという利用方法も考えられます。

このようにネットを実装することをIoTと呼びます。IOTAはIoT機器と連携させて、こうした実生活の利便性をアップさせることが目的です。DAGシステムは、手数料がほとんどかからないので、こうした利用方法はさらに拡大すると推測されています。

将来性


IOTAは、多彩な言語での開発が可能な仮想通貨です。スマートコントラクトや匿名性といった機能が盛り込まれていくことが期待されており、今後は大きく発展していくことが推測されます。

IOTAの開発の進捗に注目


IOTA (MIOTA) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap

2017年に取引開始され、以降ゆるやかな上昇傾向にありましたが、2018年初頭に価格が高騰します。その後、ゆるやかに下降しますが、依然取引開始時よりも高値で取引がされています。

IoT分野での仮想通貨では、IOTAと比較されるのはイーサリアム・クラシックの存在です。イーサリアム・クラシックは、セキュリティ面でも安定しており、技術面でも成熟しています。2018年11月にはIoTにおけるインフラを整えることを宣言しており、需要の高まりに備える動きが見られます。今後IOTAどちらが頭角を現すのか注目が集まります。

IOTAはまるでSF世界のような未来の到来を予感させます。ただ、これに多くのメーカーや業者が乗っかってくれないことには、拡大は困難です。IoT機器の開発やリリースがあって初めて価値を生みます。ハードウェアの開発、メモリやCPUの制約など、超えるべきハードルはまだまだあると言っていいでしょう

IoT分野の発展と共にIOTAの価値は左右されます。今後、IOTAの動向と共にIoT分野の動向も一緒に注目していく必要があります。

IOTAの主な取引所