ICカードタイプウォレットのKincoとは?


この記事のポイント

■GincoとLongHash社が共同開発しているウォレット
■WOOKONG技術とGincoのソフトアプリ開発技術を連携
■2019年に発売予定

仮想通貨を保管できるハードウェアウォレット

Kincoとは、新しく開発が進められているハードウェアタイプのウォレットで、仮想通貨の管理や保管のために利用することができます。Kincoの開発においては、仮想通貨関連のウォレットアプリをすでにいくつも提供しているGinco社と、ブロックチェーン技術関連のプロジェクトを手掛けるLongHash社が共同で進めていますが、KincoはICカード型のハードウェアウォレットとして完成する予定となっている点が注目されています。

この共同開発においては、LongHash社が支援しているWOOKINGが持つハードウォレット開発技術と、Gincoが持つソフトアプリの開発技術をコラボさせることで実現を目指すという特徴があります。

Kincoの特徴とは?

Kincoは、仮想通貨を保管管理するためのハードウェアウォレットですが、ICチップを搭載することによって秘密鍵についても暗号化することが可能となり、オンラインに接続したときに秘密鍵の情報が漏洩するリスクを最小限に抑えることができるという特徴があります。さらにKincoで管理している資産内容の閲覧や、送金などの資産移動を行う場合には、Kincoと連携しているウォレットアプリのGincoを使うことになります。その際には、アクセスはパスワードではなく指紋などの生態認証が用いられることになるため、セキュリティ面ではさらに強化できると期待されています。従来のハードウェアウォレットは、秘密鍵をオンライン上で暗号化しているため、そのプロセス中に情報が流出してしまうリスクが高かったわけですが、Kincoを適用することによってこのリスクを回避できるでしょう。

2019年に発売予定

Kincoはまだ開発途中のため、市販はされていません。しかし仮想通貨の情報漏洩などのリスクが高まり、サーバー犯罪が増え続ける昨今においては、Kincoの完成が急がれると同時に、早急な実用化が求められています。現在では、秘密鍵の東南リスクを回避するためには、秘密鍵をハードウェアウォレットで管理する必要がありますが、Kincoを使うことによって盗難リスクを抑えることができるため、投資家にとってはより安全な仮想通貨取引ができることになるのではないでしょうか。