ノルウェー社会主義左翼党(SV)代表のLars Haltbrekken氏はマイニング企業に対する電気料金の優遇措置撤回を支持

BitcoinCashのマイニングはこれまで莫大な利益を多くの企業にもたらしてきました。そのため多くの企業がより多くのBitCoinを発掘しようとしのぎを削ってきたわけですが、ここにきて各国の政府の締め付けが厳しくなってきています。その一つの例がノルウェーです。ノルウェーでどんな変化があったのか見ていきましょう。

・ノルウェーの低コストな電力がマイニングにぴったりだった
・ノルウェー社会主義左翼党(SV)の代表Lars Haltbrekken氏はマイニング企業への電気料金の優遇措置撤回を支持
・環境問題に敏感なノルウェーならではの反応

ノルウェーの低コストな電力がマイニングにぴったりだった

ノルウェーは世界でももっとも自然エネルギーの利用が推進されている国の一つです。ノルウェー全土で使用される電力の99%は水力発電によって賄われています。さらに風力、海上風力、バイオエネルギーなどの他のクリーンエネルギーの利用も促進されています。電力の多くを原子力や火力に頼っている日本とは大きく異なる点です。このクリーンエネルギーは非常に低コストで手に入るため、膨大な電力を消費するマイニング企業はこぞってノルウェーに移動し、マイニングに力を注いできました。

ノルウェー社会主義左翼党(SV)の代表Lars Haltbrekken氏はマイニング企業への電力料金の優遇措置撤回を支持

これまでノルウェーではマイニング企業への電気料金について優遇措置が取られてきました。マイナーに対しては1kWhあたり0.48クローネという価格でした。これは約0.0005米ドル、日本円で0.5円ほどと驚異的な低価格です。日本国内の電気料金が1kWhあたり20円程度であることを考えるとその優遇がどれほどかがわかるでしょう。ノルウェー政府は2019年1月1日から、マイニング企業も通常料金の16.58クローネ、約0.02ドルの電気料金を適用することを決めました。ノルウェー社会主義左翼党(SV)の代表であるLars Haltbrekken氏はBitCoinを「もっとも汚れた形式の暗号出力」と呼びこの優遇措置撤回を支持しています。

環境問題に敏感なノルウェーならではの反応

ノルウェーは昔から環境問題への意識が非常に高く、地球温暖化を食い止める対策も積極的に講じている国です。そのためマイニング企業が大量の電力を消費することに伴って化石燃料の採掘が増えることへの懸念が渦巻いていました。今回の優遇措置撤回は、そうした環境問題への意識が高い北欧ノルウェーならではの反応と言えるでしょう。