これまでで最も公平な仮想通貨として注目を集めるGrin

Grinは、2019年1月にローンチされた仮想通貨です。プライバシー保護に優れた「MimbleWimble」という暗号技術を搭載し、スケーラビリティも備えた公平な仮想通貨として投資家の注目を集めています。

Grinについて

・最も公平な仮想通貨
・MimbleWimbleプロトコルを実装
・将来性に期待が寄せられる

最も公平な仮想通貨

Grinの特徴はBitcoinのようなアドレスがないことです。トランザクションにおいて金額が個別に記載されないため、記録に必要なデータ量が小さくなるというメリットがあります。一方、Bitcoinとの共通点も多いです。創始者の正体が不明で、開発はコミュニティを主体に行われます。ICOや投資ラウンドなども行わず、トークンの分配はProof of Workによる公平なものです。このような特徴から、これまでで最も公平な仮想通貨として多くの注目を集めています。

MimbleWimbleプロトコルを実装

Grinのスタートは2016年8月にまで遡ります。ネットのBitcoin開発者の掲示板に、匿名でMimbleWimbleプロトコルに関するホワイトペーパーが投稿されました。その目的は、Bitcoinのブロックチェーンに、ソフトフォークによって高い匿名性とスケーラビリティを備えたトランザクション機能を導入するというものです。2018年10月には、他の人物と見られる匿名の投稿により、独自にMimbleWimbleを実装した「Grin」という名称の仮想通貨に関するホワイトペーパーが発表されました。それが今回リリースされたGrinに至ります。

将来性に期待が寄せられる

Bitcoinの生みの親とされるSatoshi Nakamotoがホワイトペーパーを公開した目的は、ピア・ツー・ピアの電子マネーのシステムを構築することでした。ところが、トランザクションの送料が増加するほどに、それにかかる手数料が高騰することになってしまい、当初の送金という目的にはそぐわなくなってしまっています。そのため、現在のBitcoinは、決済手段としてより、金のような資産としてのニーズの方が高い状況です。また、仮想通貨が世界中で通用するデジタルマネーになるには、非中央集権性、価格の安定性、スケーラビリティ、匿名性の4つが不可欠ですが、どの仮想通貨もそのどれかが欠けています。MimbleWimbleを実装したGrinは、これらの問題を解決できる可能性を感じさせる将来性のある新しい仮想通貨です。