ヴァンエックのデジタル資産戦略責任者であるGabor Gurbacs氏

 

仮想通貨が世界中で広がりを見せる中、多くの国家や証券取引所なども仮想通貨の影響を無視することができなくなってきました。そのため国家の中には仮想通貨やICOを規制して抑え込もうとする動きも見られます。その一方で仮想通貨やICOなどと共存を図る国家や証券取引所も存在します。例えば米国の大手証券取引所ナスダックとアメリカの投資企業ヴァンエックの提携などがそうです。

・ナスダックとヴァンエックは共同でデジタル資産商品の立ち上げを模索
・ヴァンエックのデジタル資産戦略責任者はGabor Gurbacs氏
・Gabor Gurbacs氏はBitcoinのETF上場の申請を取り下げ

ナスダックとヴァンエックは共同でデジタル資産商品の立ち上げを模索

証券取引所と投資企業との提携はそれほど珍しいことではありませんが、ナスダックとヴァンエックのパートナーシップ締結はこれまでの提携とはやや異なるものとして注目を集めました。それはナスダックとヴァンエックが共同で透明性があり、規制・監督されたデジタル資産商品を作ることを目的としていたからです。アメリカ国内の仮想通貨取引は米国証券取引委員会(SEC)が厳しく監視していることもあり、かなりの制限下にあります。そんな中ナスダックとヴァンエックの計画するデジタル資産商品がどんなものになるのか、投資家たちは楽しみにしていることでしょう。

ヴァンエックのデジタル資産戦略責任者はGabor Gurbacs氏

アメリカの投資企業であるヴァンエックのデジタル資産戦略責任者はGabor Gurbacsで、ツイッターなどを通してナスダックとの提携を発表するなど様々な方法で情報を発信しています。さらにGabor Gurbacs氏はツイートの中で、新たなデジタル資産商品にはナスダックが用いているSMARTS市場監視システムが活用されることも明らかにしました。

Gabor Gurbacs氏はBitcoinのETF上場の申請を取り下げ

Gabor Gurbacs氏は2019年に入り、Cboe取引所に申請していたBitcoinのETF上場の申請を取り下げたことを発表しました。米国証券取引委員会(SEC)が2月末までに上場の可否を決定するとされていましたが、予算案が可決されないことに伴う政府機関の閉鎖によって一時的にETF上場の申請を取り下げざるを得なくなりました。Gabor Gurbacs氏はあくまで「一時的」な取り下げであり、米国証券取引委員会(SEC)が再開した時に再度議論するとしています。