TwitterやFacebookと言ったSNSやReddit、Discordと言ったコミュニティサイトでは優れたアイデアが出されても、発言者に利益が行くことはありません。
今回紹介する仮想通貨「FuckToken」はそんなコミュニティサイトでチップとして気軽にお金をやり取りすることを目的に開発されました。
もしFuckTokenが広まれば、コミュニティ内で発言が正当に評価されるようになり、活動が活発に行われるようになるかもしれません。
・2018年3月にフォークを実施している
・FuckTokenの価格推移と購入方法
FuckTokenの機能
FuckTokenという名前は、英語圏の放送禁止用語である「Fuck」と同じスペルなので驚くかもしれません。
ですがもちろん放送禁止用語から名前を採ったわけではありません。
FuckTokenはスラングで「気にする」と言う意味の「Give a fuck」という表現と、「Finally Usable Crypto Karma(最終的に使えるクリプトカルマ)」の頭文字から取られました。
その由来通り、FuckTokenはコミュニティサイトを通して気にした、気に入った発言に対してチップを送るという形でお金を交換することができます。
ERC20を採用することで交換したトークンをEthereumネットワーク内の様々なサービスで使えるようにしているほか、FuckTokenはチップを送るためのユニークな機能を持っています。
チップボット
チップボットは音楽や動画などをアップしている人に対してボット機能を使ってチップとしてFuckTokenを送ることができる機能です。
APIを使うことで色々なサービスでチップボットの機能を使うことができます。
また逆に自分の作品をアップロードしてチップボットを通して評価や収入を得ることも可能です。
現状ではReddit、Twitter、Twitch、Slack、Discordの5つのサービスで使えるようにする予定とのことです。
バーニング
FuckTokenでは気に入ったコメントにはチップボットを通してFuckTokenを送ることができる一方、気に入らないコメントに対しては「No Fuck」というアクションを取ることができます。
No Fuckをすると少量のFuckTokenがランダムに消される「バーニング」が発生します。
バーニングが行われるとコインの総量が減って相対的にFuckTokenの価値が上昇します。
FuckTokenが盛んに利用されるようになると、それだけで仮想通貨の価値が上昇する、非常にユニークな仕組みであると言えるでしょう。
2018年3月にフォークを実施している
FuckTokenは2018年3月18日に、ハードフォークを実施しています。
と言ってもBitcoinのように機能を拡張するためのものではありません。
FuckTokenの開発者のひとりであるJexprandという人が、多額のコインとEthereumを持ち逃げしてしまったのです。
そこでFuckToken開発チームはフォークを実施し、Jexprandの持つ分を古いFuckTokenとして切り離すことを決定しました。
ただこの持ち逃げとフォークによって開発スケジュールには大きな遅れが生じてしまっています。
FuckTokenの価格推移と購入方法
https://coinmarketcap.com/ja/currencies/fucktoken/
FuckTokenは2017年7月に公開され、すぐに価格が上昇しましたが年内に落ち着き、2018年に入ると再び高騰しました。
しかしフォーク騒動以後、価格は低い水準で落ち着いています。
現状FuckTokenはロードマップにも大きな遅れが生じているなど、アクティブに活動をしている仮想通貨ではありません。
ただコミュニティサイトに使われるという性質からかRedditでコミュニティが盛んに活動しているほかTwitterアカウントも稼働しています。
残念ながら、フォーク後のFuckTokenを取引できる取引所は見つかりませんでした。
興味を持った人は最新情報を常にチェックして、取引が再開されるタイミングを逃さないようにしましょう。