eToroのシニアマーケットアナリストMati Greenspan氏の分析

Mati Greenspan氏は、イギリスのソーシャル取引プラットホーム「eToro」のシニアマーケットアナリストです。仮想通貨市場の鋭い分析で人気を得ています。

eToroのシニアマーケットアナリストMati Greenspan氏とその分析について

・EUからライセンスを受けるポートフォリオマネジャー
・仮想通貨市場に対して楽観的な見方を示した2019年1月
・2018年後半のような急落もあり得ると指摘した2019年3月

EUからライセンスを受けるポートフォリオマネジャー

Mati Greenspan氏はeToroのシニアマーケットアナリストを務めるほか、ブルームバーグやフォーブス誌など大手メディアにも頻繁に登場する仮想通貨業界では著名なアナリストです。ポートフォリオマネジャーとしてEUからライセンスを受けています。Greenspan氏の専門は、マクロ経済の分析、ポートフォリオの分散、それに仮想通貨です。

仮想通貨市場に対して楽観的な見方を示した2019年1月

2019年1月には、市場を覆う悲観的なムードに対して、Greenspan氏は仮想通貨市場の先行きは明るいとして楽観的な分析を発表しました。2018年末からの市場を分析して、購買圧力が続いていることを指摘し、利益を出したいなら安値で買って高値で売るという基本が大切だと述べています。テクニカル分析をやっているのなら、ボトムが近いことはチャートから簡単にわかるだろうとのことです。実際、ブロックチェーン技術を導入する企業は急速に成長しており、そうした企業の雇用率も増加しているため、今後の仮想通貨市場は楽観できるとしています。

2018年後半のような急落もあり得ると指摘した2019年3月

一方、2019年3月には1月の楽観的な予測に反して、ビットコインがふたたび急落する恐れがあることを指摘しています。Greenspan氏は、移動平均収束拡散指数(MACD)を使って過去半年間の仮想通貨市場を分析し、長期的にはビットコインは買いが進む可能性があることは認められるが、それでも需要が下がって価格に反映されれば、売り手が市場から撤退することもあり得るとのことです。現在の状況は、2018年の10月から12月で50%下落した時と似ているとのことで、崩壊直前の危機もあると指摘しています。しかし、Greenspan氏は、ビットコインが過去3カ月で20%近く価格を上昇させていることに対して評価しており、将来性にも期待を抱いているとのことです。