Ethereum (ETH) の考案者であるVitalik Buterin氏

Joseph Lubin氏は、考案者であるVitalik Buterin氏とともに共同でEthereum(ETH)プロジェクトを開始した立役者です。現在はブロックチェーンアプリの開発会社である 「ConsenSys」を創設してその代表を務めています。そんなLubin氏の経歴に注目してみましょう。

Joseph Lubin氏について

・さまざまな経歴を持つ
・ConsenSysを創設
・仮想通貨の進化はこれからと語る

さまざまな経歴を持つ

Lubin氏は、アメリカのプリンストン大学で電気工学とコンピュータサイエンスを学びました。プリンストン大学を卒業後、同大学の研究員として自立型ロボットの研究を行っていたこともあります。1992年に大学を退職してからは、しばらくソフトウェアエンジニアとして活動していました。その後も、1999年にゴールドマン・サックスで資産管理に携わったり、2001年にソフトウェア会社のディレクター職に就いたり、また、2012年にはジャマイカの音楽関連会社のCEOに就任したりと旺盛に活動してきた人物です。そんなLubin氏がビットコインに出会い、ブロックチェーン技術に関心を抱き、ほどなくEthereumのホワイトペーパーの噂を聞きつけたのは2013年ごろと言われています。2014年1月に実際にButerin氏と出会い、本格的にEthereumプロジェクトに参画しました。

ConsenSysを創設

Lubin氏はEthereumプロジェクトに携わるとともに、自身でEthereumベースのブロックチェーン技術の利点を幅広く生かすために「ConsenSys」というアプリケーション開発会社を2014年に設立しています。同社では、ブロックチェーン技術による非中央集権的な「Dapps(ダップス)」というアプリケーションの開発を進めており、ビジネス開発の支援のために世界中のさまざまな企業と連携してEthereumの発展に尽力中です。一例を挙げると、低コストで再生可能エネルギーの効率的供給を可能にする「Grid+」という電力配電システムのプロジェクトが始まったばかりです。

仮想通貨の進化はこれからと語る

最近、Lubin氏が語ったところによると、ブロックチェーン技術や仮想通貨市場が始まったのはまだここ最近のことであり、これから数十年にわたって政治や経済などの社会システムを新たに構築するのに利用され、やがてはすべての資産が暗号資産に置き換わるだろうとのことです。一時期に比べて落ち着きを見せているように見える仮想通貨業界ですが、これからこそが、その進化が激しさを増していく時期だということでしょう。