ETH開発者が提案するリバーシブルICO(RICO)





この記事のポイント
■プロジェクトが失敗したら投資額を返却してもらうことが可能
■イーサリアム開発者が提案
■将来的にはICOが改革される可能性

ICOの現状

企業ではプロジェクトを開発する際に初期資金を調達する方法としてICO(Initial Coin Offering)を行いますが、この時に立ち上げるプロジェクトは必ずしも成功するという保証はなく、場合によっては失敗に終わってしまうこともあります。投資家にとっては、プロジェクトが成功することによって利益を生み出してくれるわけなので、失敗するとせっかくの投資が無駄な浪費として終わってしまうことになりかねません。

プロジェクトが失敗しても調達資金を返金する必要がないという点は、ICOの問題点の一つにもなっています。ICOで資金調達を行った企業が誠心誠意プロジェクト開発に取り組んだ結果として失敗するというケースがあるだけでなく、詐欺目的で資金だけを調達して逃げてしまう犯罪集団なども存在していて、ICOに詳しくない人にとっては見分けることが簡単ではありません。

RICOとは?

RICOとはリバーシブルICOのことです。現状におけるICOの問題点を踏まえてイーサリアム開発者が考案したのがRICOで、ICOで集めた初期資金を、万が一プロジェクトが失敗した場合には投資家へ返金するというものです。投資家にとっては、プロジェクトが上手くいかない場合には投資した資金を返金してもらえるという大きなメリットが期待できますが、企業にとってはプロジェクトに失敗しないようにしっかりと緻密な事前準備をする必要が出るなど、緊張感が高まることが予測されています。

もしもRICOが現実のものとなったりICOのルールが変わるきっかけになったりすると、もしかしたらICOがらみの詐欺犯罪を抑制できる効果が期待できるかもしれません。現在は、ICOの90%以上は詐欺だと言われているほど、ICOは詐欺集団の温床となってしまっています。この事情が改善できれば、仮想通貨の安全性は飛躍的に高まるのではないでしょうか。

イーサリアムでは試用運用するかも

RICOを提案したのはイーサリアムの開発者ファビアン・フォゲルシュテラー氏です。フォゲルシュテラー氏は、自身が開発したイーサリアムの中で、実際にRICOシステムを試用運用する可能性を発表しているため、もしかしたら近い将来にはイーサリアムのICOではリバーシブルICOが適用されることになる日がやってくるかもしれません。