イングリッシュパブのBrewDogが仮想通貨決済を導入

この記事のポイント
・仮想通貨によるキャッシュレス社会の実現
・商業施設での実証実験
・利用促進施策の活用

仮想通貨はいまだに投資目的に利用する人が少なくありません。仮想通貨の地位を高めるためには単なる投資目的の対象から実際に流通する通貨と同じ力を持つ必要があります。例えばキャッシュレス方式による買い物ができるようになり、日本でもラインペイやPAYPAYなどの新たなキャッシュレス取引が浸透しています。仮想通貨もこのような流れに乗ることで利用価値を高めることができます。

仮想通貨を利用できる商業施設

現在ビットコインなどの仮想通貨を利用できる商業施設はそれほど多くありません。キャッシュレス取引ができる手段としてはクレジットカードやデビットカードが主流だからです。中国で人気のあるアリペイも実際に取引する手段は中央銀行が発行する紙幣や政府が発行するお金に基づいています。これらの取引が仮想通貨でもできるようになれば、仮想通貨の地位はさらに高まるはずです。

商業界での仮想通貨利用

商業界で仮想通貨を利用する動きは少しづつ増え広がっています。その一つがBrewDogでのビットコインによる支払いの受け入れです。BrewDogはイギリスに本拠地を置くイングリッシュパブで日本にも支店があります。BrewDogが公表した報道資料によれば、今後支払い手段としてビットコインとビットコインキャッシュも利用可能にするというものでした。

仮想通貨利用を促進させる施策

BrewDogが仮想通貨利用を促進させる施策として、今後オープン予定の店舗で仮想通貨による支払いをした顧客に対し、仮想通貨のプレゼントを実施する予定です。仮想通貨をより浸透させるためには、インパクトのある施策が不可欠です。新たに仮想通貨をプレゼントもしくはキャッシュバックすることで、仮想通貨利用者を増やすことができるでしょう。

今後の予想

BrewDogが導入する仮想通貨決済が順調になれば、同様に仮想通貨決済を導入する店舗の増加が見込めます。仮想通貨が単なる投機目的ではなく、実際に流通する通貨と同じ力を持つようになる時、仮想通貨が市民権を得るようになり、利用者はさらに増加することでしょう。

現在仮想通貨バブルがはじけ、価格が下落しています。今回のBrewDogが導入する方法が今の流れを食い止めるための材料になりうる可能性が有るとエコノミストたちは関心を寄せています。またこれに追随する形でイギリス政府も仮想通貨を積極的に導入する奨励策を打ち出す方法で動いているため、今後の仮想通貨の発展に目が離せない状況が続いています。