計算資源の共有を促す?Elasticとは

Elasticとは?

Elasticとは、インターネットのアイドル状態のデバイスを活用して、分散された機能で処理を出来る状態を目指す仮想通貨です。通貨単位は「XEL」です。

この記事では、Elasticの3つの特徴について紹介します。

Elasticの3つの特徴
  • インターネットのインフラを提供するプロジェクト
  • オリジナルのプログラミング言語を使って運営・管理
  • 同時並行に情報処理できる優れもの

Elasticが解決したい問題

Elasticはインターネットの抱えている問題を解決できるポテンシャルを持ったプロジェクトとして注目を集めています。皆さんにとってインターネットはもはや欠かせない情報ツールであるという人もいるでしょう。実際1999~2016年の20年足らずの間にユーザーの数は世界中で10倍以上に膨れ上がったといいます。しかしこの急激な拡大によって、インターネットの問題点も出てきています。

その中の一つにアイドル状態の問題があります。大半のユーザーはエンドユーザーであり、ネットに接続されているデバイスの多くがアイドル状態になっていると考えられます。その結果、処理の負担が大きくなっています。そこでElasticはプロセッサを分散させることで、効率的に機能処理を進めていこうという目的で立ち上げられました。

イラスティックPLを使ったプログラム運営

Elasticの特徴として、イラスティックPLと呼ばれるオリジナルのプログラミング言語を使ってコーディングを行う点が挙げられます。

Cというプログラミング言語に似た性質を持っているといわれていますが、より機能を限定・特化したプログラミング言語になっています。もしこのイラスティックPLを使ってプログラミングを行えば、データ漏れや悪用などの問題の起きるリスクを低減できるとされます。イラスティックPLによってコーディングしたものをほかのマシン上で実行できますし、バグなどの問題の発生することもないです。

マルチタスクに優れた能力を発揮する

ほかのコンピューターの場合、異なるタスクを同時並行で進めようとすると機械に大きな負担がかかりかねません。というのもそれぞれ独立した分野で別々に処理を進める仕組みになっているからです。

しかしElasticの場合、すべての処理を同じ領域で処理できる能力を持ち合わせています。このため、複雑なタスクであっても処理に手間取ることなくリアルタイムで進めることもできるわけです。

Elasticの将来性に注目

Elastic (XEL) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap

2017年に取引が開始されました。開始直後から値動きが激しく、2018年初頭には最高値を記録しました。その後は、上昇と下降を多少繰り返し、現在は下降傾向の値動きとなっています。

Elasticはスーパーコンピューターの元で運営されている仮想通貨です。このスーパーコンピューターは、ここ数年で飛躍的な発展を遂げた分野といわれています。激しい競争を勝ち抜いていかないといけませんが、分散型の特性を生かせれば、仮想通貨としての価値も今後高まる可能性は十分あります

ただ、スーパーコンピュータの分野ではGolemなど競合となる仮想通貨も存在します。それらの仮想通貨との差別化も今後行えるかが注目ポイントです。

Golemとは?
ゴーレムは、余分なコンピューティングパワー(計算能力)をP2Pで取引する分散型コンピューティングプラットフォームです。イーサリアム上に構築されており、GNTというトークンを発行しています。2016年11月のクラウドファンディング(ICO)において販売された100億GNTは実に29分で完売し、当時のレートで約860万ドルもの資金調達に成功しました。現在は2017年第2クオーターのローンチを目指し開発を進めています。 Golem(ゴーレム)とは?-世界中のコンピュータからなるシェアリングエコノミーの可能性
Elasticの主な取引所