Enterprise Ethereum Alliance: EEA(イーサリアム企業連合)とは?

この記事のポイント

■サンタンデールやJPモルガンなどのメンバーで創設された組織
■ブロックチェーン技術の促進を行う
■EEAとハイパーレジャーが共同で基準作りをスタート

Enterprise Alliance: EEAとは企業連合

Enterprise Ethereum Alliance: EEA(イーサリアム企業連合)とは、仮想通貨のコアな部分をサポートするブロックチェーン技術を促進することを目的として結成された組織で、各国の企業がメンバーとして参加しています。アメリカを代表する金融機関の一つであるJPモルガン・チェースや世界をけん引するIT企業であるマイクロソフト社、IBM、オランダのINGグループ、ドイツの医薬品メーカーであるメルク、アメリカのステート・ストリートなどたくさんの大企業が参加する中で、日本企業としてはトヨタ自動車がメンバーとして参加しています。

目的はブロックチェーンの普及

Enterprise Ethereum Alliance: EEAは、ブロックチェーン技術を広く普及することを目的として設立されました。世界で広く使われているアルトコインの一つであるイーサリアムのブロックチェーン技術を活用することによって、金融取引のスピード化や、サプライチェーンの効率化、コスト削減の実現が可能かどうかという点を検証するための研究開発が進められています。

イーサリアムのブロックチェーン技術は、ビットコインよりも複雑な活動やプロジェクトに対応できる点は以前から注目されてきましたが、金融業界から医療業界まで幅広い業界から関心を寄せられている最新技術なのです。トヨタ自動車が参加した背景には、自動運転ができる車両の開発を始め、その他の用途に導入できる可能性を模索するためと考えられています。

ハイパーレジャーと共同で基準作りを開始

Enterprise Ethereum Alliance: EEAは現在、世界におけるブロックチェーン技術エコシステムとしては最も影響力を持つ企業として知られているハイパーレジャー社と共同で、ブロックチェーン技術の活用において共通の基準作りやオープンソースコミュニティなど相互交流に向けて乗り出しました。

Enterprise Ethereum Alliance: EEAとハイパーレジャーが共同でプラットフォームにおける共通の基準作りに成功した暁には、これまで企業が抱えてきたような壁や障害を取り除くことが可能となり、更なるグローバル化が進められます。