ペッグ通貨Daiをサポートする仮想通貨Maker(MKR)(メイカー)

 

この記事のポイント

■Maker(MKR)はMakerDAOが発行するトークン
■アメリカドルによって裏付けられた安定通貨Daiを支える仮想通貨
■スマートコントラクトやTREM機能が充実

Maker(MKR)とは?

Maker(MKR)(メイカー)は仮想通貨の一つで、リアルな世界における法定通貨であるアメリカドルと価値が連動している安定通貨(ペッグ通貨)のDaiをサポートするという特徴を持っています。ペッグ通貨のDaiに対する価値や信頼性を証明するためにMaker(MKR)が使われると考えると、分かりやすいのではないでしょうか。また、Maker(MKR)はイーサリアム上に存在するプラットフォームでもあります。

そもそもペッグ通貨とは何?

Maker(MKR)が支えているDaiは、ペッグ通貨と呼ばれている安定通貨です。これは法定通貨と同じように価値を持っている仮想通貨で、リアルな法定通貨との等価交換ができるという特徴があります。そのため、ペッグ通貨は仮想通貨の価格が変動しても影響を受けるリスクは少ないというメリットがあります。
しかしペッグ通貨の多くは、発行した企業がその価値を担保としていることが多く、信頼の面で疑問視されるケースは珍しくありません。そのため、その信頼性をバックアップする手段として活用されているのが、仮想通貨Maker(MKR)となります。Maker(MKR)が支えるのはペッグ通貨すべてというわけではなく、ペッグ通貨の中でもDaiのみとなっています。

機能面が充実

Maker(MKR)は、機能面が充実していると好評です。その1つにはスマートコントラクト機能がありますが、Maker(MKR)では独自のCDP(Collateriralized Debt Prosition)スマートコントラクトを採用しています。これは、担保資産をMaker(MKR)に預けることでDaiを発行してもらうことができますが、その代わりに担保にはアクセスが出来なくなるというシステムです。もちろん、担保となるイーサリアムを回収する際には、Maker(MKR)を使えば回収することは可能です。
また、Maker(MKR)には自動レート設定システムのTRFMがあります。このシステムは、Maker(MKR)が支えるDaiの価値がアメリカドルと常に連動することによって、Maker(MKR)のリスクを最小限に抑えられるというメリットが期待できます。その他にも、Maker(MKR)を持っている投資家はシステムに対する提案などで投票を行う際には投票権を得られるなど、機能面が充実しています。