南米で仮想通貨ATMサービスを進める「CryptoBuyer」

CryptoBuyerは、パナマに本拠を置く仮想通貨ATM企業です。2019年1月、ベネズエラに初めてとなる仮想通貨ATMを設置することが発表されました。

仮想通貨ATMのCryptoBuyerについて

・パナマ国内で仮想通貨ATMサービスを開始
・移民率の高い国を中心に南米全域にサービスを拡大する予定
・ベネズエラのスーパーマーケットチェーンでサービスを開始

パナマ国内で仮想通貨ATMサービスを開始

CryptoBuyerは、パナマのBanismo Bankに仮想通貨ATMを設置し、銀行の敷地内で仮想通貨ATMサービスを開始した初めての企業となりました。その後も、Albrook MallやMultiplazaなど、パナマシティ有数のショッピングモールなどに仮想通貨ATMを設置しています。ATMの対応通貨はビットコインのほか、ライトコインとダッシュです。

移民率の高い国を中心に南米全域にサービスを拡大する予定

2017年には、パナマで開催されたフィンテックイベントにて、今後、南米全域に20以上の仮想通貨ATMを開設していく予定があることを発表していました。CryptoBuyerのJorge Farias CEOによると、コスタリカやチリ、ブラジルなど移民率の高い国に展開していく構想です。南米は銀行口座を持たない人が少なくなく、多くの人が民間の送金業者に頼っています。仮想通貨ATMへのニーズもあるため、CryptoBuyerのサービスが南米大陸全域に及ぶ可能性は十分にあるでしょう。

ベネズエラのスーパーマーケットチェーンでサービスを開始

2019年、CryptoBuyerはベネズエラでも仮想通貨ATMのサービスを開始しました。同年1月、Farias CEO自らがラジオ番組で発表したもので、この時点ですでにATMの設置は終わり、最終テストの段階に入っていました。そして3月には、ベネズエラ最大のスーパーマーケットチェーン「Traki」との提携を発表します。その発表によると、まずは首都カラカスにある店舗に設置し、その後、全国49のTrakiの店舗にて仮想通貨ATMサービスを開始するとのことです。ベネズエラ全域で、ビットコイン、ライトコイン、ダッシュのやり取りがATMで可能になります。ベネズエラでは、法定通貨の単位が10万分の1に切り下げられるほどのデノミネーションが実施されるなど、経済状況は厳しいです。そのため、仮想通貨への市民のニーズが高まりを見せており、CryptoBuyerの仮想通貨ATMの設置は多くの人の注目を集めています。