レーティングサイトCrypto Exchange Ranks(CER)が発表したBithumbの不正行為




 

Exchange Ranks(CER)」は、エストニアのサイバーセキュリティ企業Hacken Ecosystemが運営する仮想通貨取引所レーティングサイトです。CERで公開された韓国の取引所「Bithumb」の取引量が、違法行為によりおよそ94%も水増しされていることがわかったと報道されています。

CERの発表したBithumbの不正取引について

・Bithumbの取引量は違法行為による水増し
・仮想通貨市場全体のイメージを損ねる可能性

Bithumbの取引量は違法行為による水増し

大手メディアのForbesによると、CERに掲載されているBithumbの取引量のデータは、実態のない売買を口座間で繰り返す仮装売買(ウォッシュトレード)といった違法行為によって、およそ94%も水増しされているとのことです。また、CERも、2018年9月時点でBithumbは、CoinMarketCapのトップ10に入る取引所のなかでは最も低い3.5億ドルという取引量だったのにもかかわらず、同年11月には44億ドルと短期間で約12倍も増大していることがデータの計測でわかったと発表しています。この結果を受けて、CERのGleb Myrko氏は、多面的にチャートを分析した結果、Bithumbの取引量はウォッシュトレードによる人為的な操作であり、価格との相関関係を調べたところ、価格の変動とBithumbの出来高の増加は関係ないことがわかったと結論づけました。CERの調査では、2018年9月、Bithumbのビットコインの1日の取引高が特に要因もないのに約10倍にも増加しており、しかも、その日の取引のうち95%が数分の間に集中していることが確認できました。また、取引量と価格が一致しない例も多く、極めて怪しい取引がなされたことは確実だと結論づけています。

仮想通貨市場全体のイメージを損ねる可能性

このように、Bithumbの取引量は水増しされていたことが明らかになったため、2018年6月に起こったBithumbのハッキング被害も自作自演だったのかもしれないと疑念の声が上がるまでになりました。また、Bithumbの動きによって仮想通貨が下落したのではないか、つまり、2018年の市場の停滞はBithumbに要因があるのではないかという声も上がっています。Bithumb側は完全に否定していますが、CERのMyrko氏は、「ブロックチェーンや仮想通貨業界全体のイメージを損ねる無責任な行動。この分野に可能性を見出した企業や投資家を押し戻すことになりかねない」と懸念を示しました。