アメリカの企業Consensys Diligence(コンセンサス・ディリジェンス)社の活動


この記事のポイント
■イーサリアムのスマートコントラクト監査を行うチーム
■MythrilとPanvalaというツールを開発
■イーサリアムを使ったエコシステムの安全性向上に尽力

Consensys Diligence社とは?

Consensys Diligence(コンセンサス・ディリジェンス)社は、アメリカを拠点に活動するフィンテック企業です。この企業ではスマートコントラクトにおけるセキュリティを診断・分析するツールとして使われているMythril(ミスリル)やPanvala(パンバラ)などを開発しており、2018年には日本で初のConsensys社の開発パートナーとなりました。

スマートコントラクトというのは、条件をあらかじめ設定しておくと、その条件に合う取引が起こると事前に設定した契約が自動的に実行されるという仕組みです。現在では不動産の取引や証券の決済、シェアリングエコノミーなどの分野において実用化が検討されている技術の一つとなっています。Consensys Diligence社は、このスマートコントラクト業務に関してはエキスパートなのです。

イーサリアムエコシステムにおけるセキュリティレベルの引き上げに貢献

Consensys Diligence社の活動は、イーサリアムが提案するエコシステムにおけるセキュリティレベルの引き上げに大きく貢献しています。イーサリアムのブロックチェーンは他のアルトコインと比較すると圧倒的な人気があると同時に時価総額を持っています。投資家やブロックチェーン技術関連企業の中には、近い将来にイーサリアムの時価総額がビットコインの時価総額を超えるだろうと予想する人も少なくありません。今後、確実に仮想通貨産業の中核的な役割を果たすことになるであろうイーサリアムのセキュリティレベルを引き上げることは、今後より多くの人が安心して仮想通貨を利用できるための布石になることは間違いないでしょう。

Consensys Diligenceの多方向からのアプローチ

Consensys Diligenceがどのようにイーサリアムのエコシステムにおいてセキュリティレベルを引き上げるかという点については、一つだけの方向ではなく、技術的に卓越したスキルを使ったシステム開発や、セキュリティに精通したエンジニアたちによるベストプラクティス、法的予防措置、そして倫理的なビジネスの推進など、多方向からアプローチを行うという特徴があります。こうしたアプローチは、Consensys Diligenceが持っている各業界の顧客からのノウハウ共有などによって構築されたもので、よりグローバルで透明性が高いシステム開発につながることでしょう。