Coinsourceらが展開するビットコインATMは市場にどんな未来をもたらすのか?

ビットコインATM運営大手のCoinsourceが2018年11月にニューヨーク州の正式なライセンスを受けて、話題になりました。

・Coinsourceは、コード入力でウォレットに通貨が振り込まれるビットコインATMを運営
・ビットコインATMはビットコインを法定通貨替わりに使う人への需要で増え続けている
・Coinsourceが正式なライセンスを受けたことで仮想通貨の日常使いが現実味を帯びてきた

世界で数を増やし続けるビットコインATM。なぜ数を増やしているのか、そして、それはどんな未来を目指すのか、考察してみます。

注目されるビットコインATM

ビットコインATMとはその名の通り現金でビットコインを購入できる設備です。実際に、CoinsourceのビットコインATMの使い心地を試してみました。今回は、ニューヨーカー誌にも取り上げられたアムステルダム・アベニューの雑貨店にあるビットコインATMを使ってみます。

このビットコインATMでは、最小5ドル(約560円)から3000ドル(約336,000円)までビットコインを購入できます。まず、購入前に携帯電話の番号を入力します。するとショートメールに認証コードが送られてきますので、それをビットコインATMに入力します。次にIDをスキャンし、ビットコインを入れておくウォレットコードを入力します。すると、コードを入力したウォレットにビットコインが振り込まれます。

なぜビットコインATMは増え続けているのか

しかし、世界では仮想通貨市場が大暴落を続けている最中だというのにビットコインATMの数は増え続けています。2018年には前年比2倍となり、80カ国で4,000台が稼働しています。

ビットコインATMならば銀行に口座を持てない人たちでも購入可能です。ビットコインを法定通貨に変わって利用したい人にとって需要があるからこそ、ビットコインATMは数を増やしているのです。ビットコインATM運営大手で、既に仮ライセンスでニューヨーク州に40台のATMを展開していたCoinsourceは、2018年11月にニューヨーク州金融サービス局から念願の正式ライセンスを手に入れました。

同社のCEOクラーク氏はこれこそ仮想通貨の未来だと言っています。ATMの厳格な運営には政府の規制が必要です。政府が規律を作ることで、仮想通貨の安定が得られるのだと。ビットコインATMがライセンスを元に運営されることは、仮想通貨の日常使いという未来を目指している証拠なのです