CoinbaseのCTOを務めるBalaji Srinivasan(バラジ・シュリニヴァサン)氏

 

Balaji Srinivasan(バラジ・シュリニヴァサン)氏は、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコに本拠を置く仮想通貨取引所「Coinbase」のCTOを務める人物です。2018年の仮想通貨の弱気市場について、今は次の強気市場に備えてインフラを整備することが重要と述べています。

Balaji Srinivasan(バラジ・シュリニヴァサン)氏について

・スタンフォード大学卒の科学者
・仮想通貨は強気市場と弱気市場を繰り返すと語る

スタンフォード大学卒の科学者

Balaji Srinivasan(バラジ・シュリニヴァサン)氏は、Coinbaseに入社して仮想通貨にかかわるようになるまでは、スタンフォード大学で電気工学の博士号と化学工学の修士号を取得して、卒業後は教授としてスタンフォード大学で教鞭を執っていた人物です。その後、シュリニヴァサン氏は、「Counsyl」というゲノム分野の企業を兄弟とともに設立します。同社での研究でウォール・ストリート・ジャーナルのイノベーションアワードを受賞し、「35 Innovators Under 35」にも選ばれるなど注目を集めました。その後、ビットコインのマイニング事業を行う「21.co」という企業を設立します。同社は、のちに「Earn.com」という仮想通貨のソーシャルネットワーク企業に発展した後、Coinbaseに買収されました。その買収額は1億ドルとも言われており、Coinbaseは、Earn.comの持つ人材や技術を獲得するために買収したとの噂です。現在、シュリニヴァサン氏はCoinbaseでCTOを務めており、CEOのBrian Armstrong氏に次ぐナンバーツーとして同社を率いています。

仮想通貨は強気市場と弱気市場を繰り返すと語る

そんなシュリニヴァサン氏が、仮想通貨市場全体が停滞していた2018年の後半に語ったのが、現在の弱気市場がいつまでも続くわけではないということです。シュリニヴァサン氏によると、仮想通貨の登場以降、強気市場と弱気市場は交互に繰り返しており、仮想通貨バブルが起こった2011年以降、どんなに暴落してもゼロになったことはないと強調しています。仮想通貨市場には上昇と下落を繰り返すフェーズがあるため、現在の弱気市場のうちに次の新規参入者に対応できるようインフラを整えておくことが大切だとのことです。このような見方をするのはシュリニヴァサン氏だけではありません。仮想通貨に精通する人たちは、今後市場が成熟するにつれ価格も盛り返すはずだと考えています。