仮想通貨取引所Circle Internet Financialがクラウドファインディング企業を買収

この記事のポイント

・シードインベスト買収劇
・シードインベストの可能性
・クラウドファインディングへの応用

仮想通貨取引所を運営するCircle Internet Financial(サークルインターネットファイナンシャル)が発表した、クラウドファンディングプラットフォームのシードインベストは、今後の仮想通貨の可能性に一石を投じるものとなりました。なぜシードインベスト買収が仮想通貨の可能性をさらに高めるものとなったのでしょうか。その理由の一つが資金調達の手段として仮想通貨を活用する方法です。

仮想通貨企業による買収

Circle Internet Financial(サークルインターネットファイナンシャル)は仮想通貨を開発する企業の一つで、事業拡大を目指すためM&Aを行ってきました。その一つが今回のシードインベスト買収だったのです。シードインベストはいわゆるベンチャー企業への融資を専門に行う企業で、近年注目が集まっているクラウドファインディングによる資金調達を得意としています。シードインベストに注目した理由は資金調達力の強さです。

シードインベストとは

シードインベストとは2012年に設立された資金調達を専門とする企業で、ニューヨークに本社を置き事業を拡大してきました。シードインベストの資金調達力の強さはお墨付きで、これまでてがけてきたクラウドファインディングによる資金調達の規模は1社あたり50万ドル(約5500万円)にも上ります。中には200万ドルもの資金調達をサポートした実績もあり、そこにサークルインターネットファイナンシャルが目を付けた形になりました。

正式な買収はこれから

サークルインターネットファイナンシャルによるシードインベストの買収にはFINRA(アメリカ金融取引業規制機構)による承認が必要になるため、正式な買収はこれからになりますが、仮想通貨事業者によるクラウドファインディングサポート企業の買収により、仮想通貨をより強化するための基盤の確保が確実になりました。今後承認を経てクラウドファインディングと仮想通貨の相互活用が始まります。

クラウドファインディングに仮想通貨を

サークルインターネットファイナンシャルが目指すのは、クラウドファインディングによる資金調達の手段に仮想通貨を活用することです。すでに同企業は仮想通貨による活用方法を打ち出しており、近いうちに実現する見込みです。今後仮想通貨によるクラウドファインディングが一般化すれば、仮想通貨の可能性はさらに高まることが予想されます。