中国政府がローンチしたTUSI SIMカードはID認証アプリ




この記事のポイント

■ブロックチェーン技術を利用したモバイルアプリ
■中国政府がローンチしたID認証システム
■市民のバーチャルIDを構築することでサービス提供の土台作り

TUSI SIMカードは中国政府がローンチしたモバイルアプリ

TUSI SIMカードとは、中国国有の通信企業であるChina Unicorn(中国連通)とTenent(騰訊)によってローンチされたモバイルアプリです。このアプリはブロックチェーン技術が採用されているという特徴がありますが、中国はこのブロックチェーン技術を公共サービスに積極的に導入している国の一つでもあります。しかも、2017年にはブロックチェーン技術に関する特許数は他の国を抑えて世界ナンバーワンになるなど、国を挙げてブロックチェーン技術の実用化を進めていることが分かります。

TUSI SIMカードはID認証基準

中国では、公共のサービスの分野においてたくさんのデジタルサービスプロジェクトが実用化されていますが、TUSI SIMカードもその一つです。このシステムは、中国政府がすでにローンチしているプロジェクトやサービスに追加されることになりますが、他のスマートシティ系アプリとしても利用が可能です

中国が目指すブロックチェーンシステム

中国は、世界の中でも有数のブロックチェーン技術大国で、すでに国内では政府直轄の公的機関が設立され、ブロックチェーン技術を各サービスへ採用する研究開発が進められています。例えば、国内の南部にある広州市では、ブロックチェーンをベースとしたタックスインボイスシステムを始め、出所した受刑者や執行猶予中・仮釈放の人物に対する監視システムも実用化されています。さらに、北京では住宅会社が不動産賃貸物件の管理にブロックチェーン技術を採用するなど、国内全土に確実にブロックチェーンシステムが浸透しているのです。

中国では今後さらに公共サービスや行政システムにおいてデジタル化が進むと考えられていて、そこにはブロックチェーン技術が大きく貢献することになるでしょう。現在中国が直面している課題の一つには、中国政府が仮想通貨を発行することになるのかどうかという点がありますが、現在における中国の法律では、仮想通貨を利用することは禁止となっています。企業にとってもICOなどで資金調達することは認められていないため、仮想通貨とブロックチェーン技術の使い分けがはっきりされているようです。