中国一の業界団体Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)とは?

 

この記事のポイント

■Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)は中国の巨大コンソーシアム
■コインレス・ブロックチェーンプラットフォームのFISCO BCOSを発表
■シングルチェーンなら1秒間に1000取引の処理が可能

Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)とは?

Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)とは、中国に存在する巨大コンソーシアムで、会員として100以上の企業が参加しています。その中には、Tencent CloudやWeBank(テンセントグループの銀行)、そして深セン証券通信などの大手金融機関も多く、今後はさらに会員が増えることも予想されている巨大な業界団体なのです。

コインレスなブロックチェーンプラットフォームを発表

Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)は、2018年11月にシンガポールで開催されたフィンテックイベントにおいて、コインレスなブロックチェーンプラットフォームBCOSを発表しました。これはオープンソースのプラットフォームなのですが、現在オープンソースのプラットフォームはHyperledger FabricとかR3などがあり、今後はBCOSがこれらの競合相手になるのではないかと注目されています。

BCOSの特徴は、なんといっても取引を処理するスピードです。シングルチェーンの場合には、1秒間に処理できる取引の数はなんと1000取引以上が可能で、実用化されると業務の効率が大幅にアップすることは言うまでもないでしょう。さらに、Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)は中国の業界団体のため、中国当局がすすめる監視機能のノードと実装しているという点も、大きな特長となっています。

今後は中国全土へのブロックチェーン普及へ尽力

Financial Blockchain Shenzhen Consortium(FISCO)が開発を行ったBCOSは、今後いろいろな分野においてブロックチェーンの普及に尽力することが期待されています。中国はブロックチェーン技術の開発においては国を挙げて取り組んでいるほど積極的であり、地域によってはすでに市民向けのサービスとしてブロックチェーン技術が実用化されているほどです。