アライズバンク元CEOのジャレッド・ライス氏の逮捕の理由

 

仮想通貨が人気を集めるにつれて、仮想通貨を使った詐欺事件や不正流出事件も増加しています。特にICOを使った詐欺は後を絶たず、世界で行われているICOのほとんどが詐欺案件であるとも言われています。最近発生したICOに伴う詐欺の一つが、ジャレッド・ライス氏が責任を追及されているアライズコインの問題です。

・ジャレッド・ライス氏はアライズバンクのCEO
・アライズバンクは独自の仮想通貨アライズコインでICOを行った
・アライズバンクのICOでの被害額は約4億5千万円

ジャレッド・ライス氏はアライズバンクのCEO

ジャレッド・ライス氏はアメリカにあるアライズバンク社のCEOです。アライズバンク社は、バンクという名前はついているものの実際に銀行業務を行っているわけではありません。しかしジャレッド・ライス氏はアライズバンク社について分散型銀行プラットフォームとしての宣伝を行っていました。このアライズバンクについてもテキサス州規制当局によって州住民に対するサービスの中止を命じられていました。

アライズバンクは独自の仮想通貨アライズコインでICOを行った

ジャレッド・ライス氏は、アライズバンクの独自の仮想通貨アライズコインによるICOを行ってわずか数週間で約680億円を調達したという嘘の情報を提示してさらなる資金を集めていたことが問題視されています。確かに世界的に成功しているICOの中には数十億円から数百億円もの資金調達を成功させたものもありますが、アライズコインではまったく実現しませんでした。さらにジャレッド・ライス氏は窃盗や政府記録の改ざんといった他の罪状でも起訴され、執行猶予中の身みでした。ICO自体も詐欺目的であった可能性が高く、今後の当局の捜査結果が待たれます。

アライズバンクのICOでの被害額は約4億5千万円

ジャレッド・ライス氏が行ったとされるICO詐欺で投資家たちから集められた資金はなんと約4億5千万円とされています。かなりの金額ですが、ジャレッド・ライス氏はこの調達した資金をホテル代や衣服代、食事代といった個人的な支出に充てていたことが明らかになっています。最悪の場合ジャレッド・ライス氏はこの件で最長120年の懲役刑を受ける恐れもありましたが、最終的にアライズバンクの元COOであるスタンレー・フォード氏と共に合計約3億円の罰金を支払いました。これからICOに参加しようと思っている方は、こうした多額の詐欺案件も多いことを覚えておくようにしましょう。