CBOEの社長兼COOのChris Concannon氏

Chris Concannon氏は、CBOEの社長兼COOを務める人物です。2017年に現在のポジションに就任しましたが、それ以前はCBOEに買収されたBats Global MarketsでCEOを務めており、同社のICOやCBOEへの買収に尽力しました。資本市場において長年の経験を持つConcannon氏ですが、ブロックチェーン技術が大きな変革をもたらすかには懐疑的な姿勢を示しています

Chris Concannon氏について

・証券取引の専門家
・CBOEのBats買収を主導
・ブロックチェーンのもたらす影響には懐疑的

証券取引の専門家

Concannon氏は、アメリカ・カトリック大学コロンバス法学部に学び法務博士の資格を取得しています。また、セント・ジョンズ大学ではMBAを取得しました。ニューヨーク、ニュージャージー、コロンビア特別区の弁護士会のメンバーでもあります。1994年からアメリカ証券取引委員会(SEC)の弁護士を務め、1997年からはMorgan, Lewis and Bockius法律事務所に所属するなど、これまで証券取引の専門家として数々の法律問題に携わってきました。その後、NASDAQの上級副社長なども務めています

CBOEのBats買収を主導

CBOEで今のポジションに就任するまで、Concannon氏はBatsの社長として2016年4月のICOを率いるなどしていました。CBOEに買収を持ちかけたのも同氏で、買収後はJoe Ratterman氏からCBOEのCEOを引き継いでいます。証券取引などに20年以上のキャリアを持つConcannon氏は、昨今の仮想通貨市場についてもその深い見識で多方面に大きな影響を与える人物です。

ブロックチェーンのもたらす影響には懐疑的

Concannon氏は最近のインタビューで、ICOトークンをSECが有価証券と定めることで、規制が変更され、ICO市場に大きな衝撃が走るのではないかと語りました。氏が代表を務めるCBOEはすでにビットコイン先物取引を2017年から始めており、Concannon氏の仮想通貨への精通ぶりからも信憑性の高い意見として捉えられています。Concannon氏によると、規制が変更されたら、まずSECはICOに参加した人を追跡し、法を犯していると判断した場合には法的措置を取るのではないかということです。また、ブロックチェーン技術についても、この技術が流動性のある資産に与える影響を重大視する人がいる一方で、それほど大きな変革をもたらすことはないのではないかと懐疑的な見方を取っています。