仮想通貨取引所としてのc0ban取引所に未来はあるのか?

 

仮想通貨c0banの取引に特化した仮想通貨取引所がc0ban取引所です。この取引所は非常に特殊な取引所だと言えます。

・c0ban取引所はc0banと日本円の交換だけを目的としている
・c0ban取引所は金融庁から認可されていないみなし業者である
・c0banは価格を下げ続け、2018年末には発行時の半分以下になった

c0ban取引所には口座を作るべきなのか?考察していきます。

c0ban取引所の特徴は?

2016年に日本初のICOとして話題になったのが仮想通貨c0banです。そのc0banの取引に特化した仮想通貨取引所として2017年3月に株式会社LastRootsが設立したのが、c0ban取引所です。

c0ban取引所で取引できるのは、c0banと日本円だけです。つまり、c0banを日本円で購入するか、c0banを日本円に交換するかしかできません。c0ban自体は、他にもc0ban.tvで動画広告を視聴することで入手できますが、他の仮想通貨取引所では取り扱っていません。

このように文字通りc0banのためだけに存在するのがc0ban取引所なのです。しかし、このc0ban取引所は金融庁の認可を受けていません。2017年の9月に金融庁に登録申請を行いますが、2018年4月には業務改善命令を受け、その後金融庁に認可されない「みなし業者」とされてしまいました。

乱高下からの低迷期に入ったc0ban

c0banの通貨単位はRYO(両)です。このc0banは当初1RYO=60円からスタートしました。2017年12月には、発行元であるLastRootsが証券大手のSBIホールディングスから融資を受け、翌年1月には1800円の最高値を記録します。運営側は目標価格を1RYO=3,000円と豪語していましたが、その後仮想通貨市場の冷え込みに伴って値段を下げ続けます。

2018年8月には再びSBIからの出資を受けますが、同年10月には200円、11月には100円と値を下げ続け、2018年末には25円と、発行当時の半分以下になってしまいました。これは、LastRootsの本業である動画広告サイトのc0ban.tvの不振と、時期プラットフォームと目されるK1BANのローンチが影響しているものと思われます。

K1BANはc0ban以上に本格的な仮想通貨の機能を備えており、c0banに変わる新たな仮想通貨ブランドと目されています。多くの人がc0banの終焉が近いと感じており、c0ban取引所も次の事業への転換期を迎えているのではないでしょうか。