ドイツ第2位の証券取引所を運営する.Boerse Stuttgart Groupの新たな試みとは

Boerse Stuttgart Groupとは

Boerse Stuttgart Groupはドイツのシュトゥットガルト証券取引所の運営会社で、2019年現在でドイツ国内で第2位の取引総額を誇っています。1860年以来金融サービスを手掛けてきた実績もあり、ヨーロッパでは9番目に大きな証券取引所とされています。もちろん取引所としての信頼性は高く、権威あるドイツ金融規制当局Bafinでライセンス取得をしている証券銀行なのです。

Boerse Stuttgart Groupの特徴

・ソラリスバンクとの提携で仮想通貨取引所インフラを手掛ける
・ビットコイン・リップル・イーサリアム・ライトコインが無料で取引可能
・法定通貨と仮想通貨を両立させるハイブリッド金融を目指す

ソラリスバンクとの提携で仮想通貨取引所インフラを手掛ける

Boerse Stuttgart Groupは、2018年12月に同国のソラリスバンクと共同で、仮想通貨取引所のインフラ開発に着手すると発表しています。ソラリスバンクはデジタル・バンキング・プラットフォーム上に、個人あるいは機関投資家を対象とした仮想通貨取引口座を提供している会社です。複数銀行のAPI上にブロックチェーン型プラットフォームを構築して、法定通貨と仮想通貨の取引がスムーズに行えるベースを開発しています。

ビットコイン・リップル・イーサリアム・ライトコインが無料で取引可能

シュトゥットガルト証券取引所は2019年春に仮想通貨トレーディングアプリBisonを公式にリリースしました。このアプリはビットコインやイーサリアムやライトコインやリップルが無料で取引できます。従来であれば両者間の取引は面倒で手数料も高いために、投資家にはデメリットでした。ですがこのアプリでは仮想通貨間の取引が自由に、しかも取引手数料が無料という利便性があります。今はドイツ国内のみのサービスですが、近年中に欧州諸国内で24時間体制の利用ができるようになるとのことです。

法定通貨と仮想通貨を両立させるハイブリッド金融を目指す

ソラリスバンクの高い信頼性を持つハイスペックな取引プラットフォームと、ドイツ第2位の実績を誇るBoerse Stuttgart Groupのポテンシャルを融合することで、これまで成しえなかった法定通貨と仮想通貨を両立させるハイブリッド金融サービスが構築できるとのことです。

まとめ

仮想通貨取引所インフラ構築の流れは他国の主要な証券取引所も始まっています。仮想通貨エコシステムによって新しい金融の世界が幕を開けようとしているのです。より信頼性・利便性の高い通貨の流通で、世界経済の転換期となるかもしれません。