仮想通貨のブロックチェーン技術をランク付けするGPBTAI(国際パブリックチェーン技術評価指数)

 

「GPBTAI(国際パブリックチェーン技術評価指数)」とは、中国の工業情報化省の傘下で、青島にあるブロックチェーン・リサーチ・インスティテュート(CCID)が実施する仮想通貨の評価指標です。仮想通貨に用いられるブロックチェーン技術の技術面を政府や民間の専門家が評価してランク付けしており、毎月その結果が公表されています。2019年1月にはその第9期版が公表されました。

GPBTAIの評価について

・5つの基準を満たすパブリックブロックチェーンが対象
・基礎的な技術レベルが重視される
・依然として圧倒的な評価を受けるイオス

5つの基準を満たすパブリックブロックチェーンが対象

CCIDによると、GPBTAIでは次の5つの基準でパブリックブロックチェーンを選定しています。まず、独立のメインチェーンを保有していることです。次に、パブリックチェーンノードが自由に作成できることも基準になります。あとは、ブロック情報を可視化しているオープンブロックブラウザであることと、オープンソースコードであること、さらに、そのブロックチェーンのホームページがあり、そこから連絡が付くことが基準です。この5つの基準を満たしたパブリックブロックチェーンのなかから、34種類(2019年1月現在)を選定し、採点結果に基づいてランク付けしています。

基礎的な技術レベルが重視される

CCIDのGPBTAIには3つの評価項目があり、基礎的な技術レベル、応用性の高さ、革新性の高さからブロックチェーンを採点しています。そのうち、基礎的な技術レベルが最も重視され、評価の65%がこれによるものとなっています。特に、分散性、安全性、機能性が重視されます一般的なブロックチェーンの基礎的な技術レベルは、短期間では大きく変わらない部分であり、実際、ランキングを見ても上位の顔ぶれにはあまり変化がありません。

依然として圧倒的な評価を受けるイオス

2019年1月に公表された第9期版GPBTAIでは、第1期からトップをキープするイオス(EOS)がまたしてもその座を守りました。2位のイーサリアム(ETH)も同様で、この位置をキープし続けています。イーサリアムは3つの評価項目のうち、2つはイオスより高い採点を受けていますが、基礎的な技術レベルの面で圧倒的な力を持つイオスが依然として2位以下に差をつけている状況です。前回3位のGXChainは今回4位に、代わって前回同率4位のOntologyが3位に上昇しています。