最近、仮想通貨が話題になっていますね。その仮想通貨を支える技術に、ブロックチェーンという技術があります。
言葉だけは聞いたことがあっても、「ブロックチェーンって一体なに?」とよく意味を知らないという人も多いと思います。また、何となく意味は知っていても、分かりやすく解説するのは難しいですよね。
ブロックチェーンを分かりやすく解説できる人って案外少ないと思います。でも、ブロックチェーンとはどのような技術なのか気になる人も多いでしょうから、ここでは、ブロックチェーンについて、分かりやすく解説していきます。
ブロックチェーンとは分散型台帳のこと
ブロックチェーンとは、ブロックがチェーン(鎖)状につながっているものだとイメージしてください。
仮想通貨の取引はコンピューター上で管理されています。数百から数千の取引記録がコンピューター上のブロックに記録されていると思ってください。
コンピューターの中に、過去の全ての取引記録が、ブロック単位で集められており、それらのブロックが一本のチェーンとしてつながっているのです。なお、ブロックの順番を入れ替えたりすることはできません。
また、ブロックチェーンとは、分散型台帳のことだという説明もあります。
とはいっても今度は、分散型の台帳って何?という疑問がわきます。ここで大事なことは分散型であって、集権型ではないということです。
仮想通貨の取引は、どこかのサーバーで一元管理されているのではありません。世界中に散らばった複数のコンピューターに全く同じ取引記録が保存されているのです。
これは、P2Pネットワークといえます。
P2Pネットワークとは、インターネットに接続されたコンピューター同士を直接結んでデータのやり取りをすることで、スカイプやLINEでもおなじみの技術です。
ブロックチェーン技術は、このP2Pネットワークの仕組みを利用しています。つまり、取引記録をまとめたブロックチェーンを、インターネットに接続できる環境であれば、どこからでも誰でも確認できるのです。誰でも確認できるため、仮想通貨の取引は、みんなで分散して承認し合っているといえます。
分散型のメリットは?
普段私たちが使っているお金は、法定通貨といわれるもので、中央銀行が一元管理をしています。これは管理している人が明確で、権限が集中している集権型の仕組みといえます。
それに対して、管理している人が明確でなく、権限が1つの機関に集中していないものは分散型といえます。ブロックチェーンは分散型にあたります。
分散型だと誰が管理しているのか明確でないし、責任者が分散化されていることに対して不安感を抱く人もいるかもしれません。また、みんなが確認できるといった仕組みを利用して、誰かが、ブロックチェーンの取引の記録を改ざんしたりしないのか?といった懸念もあるでしょう。
でも大丈夫です!
ブロックチェーンは、取引記録が含まれたブロックがチェーン状につながっていて、そのチェーンは一本だけです。さらに、一方方向にしかつながっていないですし、すべてのコンピューターで全く同じチェーンが保存されています。そのため、誰かが勝手にコピーしたり書き換えたりすると、簡単にばれてしまう仕組みとなっています。
分散型であるブロックチェーン技術は、お互いが監視しあって成立する世界なので、不正は起こりにくいのです。
一方、集権型の管理は、確かに関係者以外の人間がアクセスするのは難しいので、それにより不正を防ぐことができます。
しかし、もし何者かによってアクセスされてしまった場合は、不正を防止することができません!そして不正や改ざんをされたときは、発覚するのに時間がかかりますし、真相解明も困難になります。
ブロックチェーンのような分散型だと、みんなで取引記録を共有し、お互いに監視し合うことになるので、アクセスは簡単にできるけれども、不正を行うことは難しい仕組みとなります。
ブロックチェーン技術の将来
ブロックチェーン技術は将来普及していくのでしょうか。
従来の中央管理者が取引を管理する方法よりも、取引記録をみんなで管理するというやり方の方が、管理コストが低くなると思われます。
今はまだブロックチェーン技術に対する不安感が強く、たとえコストが低くても使うのをためらう人は多いと思います。
しかし、技術に対する信頼が高まれば、ブロックチェーン技術が普及し、仮想通貨が広まっていきます。そうすることで、新たな経済の仕組みが誕生し、経済全体にとって良い影響を与えるでしょう。
まとめ
ここまでブロックチェーン技術について説明をしてきました。
将来は、ブロックチェーンの技術が定着し、仮想通貨が普及していくのではないでしょうか。今後の動向に注目してきましょう!