ブロックチェーン企業が集まるCryptolandia(クリプトランディア)


この記事のポイント
■ブロックチェーン企業がNYブルックリン地区に集結
■空き倉庫の復活やコンドミニアムなどによって治安が改善
■未来の金融業はマンハッタンではなくブルックリンにあるという説もアリ

もともとは治安が良くないエリア

Cryptolandia(クリプトランディア)とは、NYブルックリンの再開発エリアのことで、マンハッタンを拠点に世界的に展開している金融企業JPモルガン・チェースの元VPかつ現在はCryptolandiaの再開発に尽力するビシャク氏によって名づけられました。このエリアはもともと治安が悪く、空き倉庫が並び、建物には落書きが目立つ廃墟のようなエリアでしたが、現在ではそうした建物の中にブロックチェーン関連企業のオフィスが入り、建物の中ではノートパソコンやキーボードが並んでいます。また、企業の進出に伴って空き倉庫がコンドミニアムに変わったり、カフェや飲食店なども進出したりするなど、積極的かつ活気あふれる再開発が進められています。

マンハッタンVSブルックリン

伝統的な金融企業は、現在でもマンハッタンエリアに本拠を構えています。しかし次世代の金融業を担う存在と言われているブロックチェーン技術に関する企業の多くは、マンハッタンではなくブルックリンに本拠を構えているため、未来の金融業の中心はブルックリンになるのではないかと言われるほど。このエリアに拠点を構える企業はとても多く、例えば仮想通貨交換業者ピアツーピア(P2P)や分散型デジタル台帳技術の開発を行うコンセンシスなどが挙げられます。ブルックリンエリアはマンハッタンからも距離が近いため、今後のブロックチェーン技術とリアルな社会における金融業界との融合やコラボという点でも、このロケーションは大きなメリットになることが期待されています。さらに、数百人、数千人という規模での地域開発が進められているため、周辺地域の飲食店や住宅施設なども合わせて活気づいていて、蓬莱のブルックリンはオシャレな街という位置づけとなるかもしれませんね。

土地の価格が安いことも企業にとっては魅力

マンハッタンに拠点を持ちたい金融機関はたくさんありますが、土地の価格が高いという点がネックになることは珍しくありません。しかし、ブルックリン地域ならマンハッタンと比べて土地の価格や建物のリース代がリーズナブルという点は、多くの従業員を抱える企業にとっては大きな魅力となっています。