BlackRockの創業者兼現会長兼CEOのLarry Fink氏

Larry Fink氏は世界トップの資産運用会社である「BlackRock」の創業者であり、現会長兼CEOです。純資産10億ドルとも言われるFink氏ですが、現在の世界経済において間違いなく最も発言力のある人物の一人でしょう。そんなLarry Fink氏について見ていきます。

Larry Fink氏について

・世界に名だたるリーダーの一人
・世界最大の資産運用会社「BlackRock」を設立
・ETF上場申請について現在のところ具体的な動きはないとのこと

世界に名だたるリーダーの一人

Larry Fink氏は1952年生まれの2018年現在66歳です。カリフォルニアのユダヤ系の家庭で育った彼は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校にてMBAを取得、1988年に7人のパートナーとともにBlackRockを設立しました。彼のリーダーシップのもと、同社は投資とテクノロジーソリューションにおいて世界的なリーディング企業に成長しています。Fink氏はフォーチュン誌において、「世界で最も偉大なリーダー」の一人に選ばれており、また、ウォールストリートジャーナルの姉妹誌であるBarron’sでは、「世界のベストCEO」にも12年連続で選出されています

世界最大の資産運用会社「BlackRock」を設立

Fink氏が設立したBlackRockは、当初はBlackStoneという会社の資産運用部門としてスタートしました。その後、独立して現在の社名に変更、2009年には世界最大のETF運用会社である「バークレイズ・グローバル・インベスターズ」を始め、いくつかの企業を買収し、同業他社より圧倒的な業績を上げるに至っています。主要株主にメリルリンチ、バークレイズ、PNCフィナンシャルなどが名を連ね、2018年の同社の資産は6兆3000億ドルにまで達しました。現在の仮想通貨市場の時価総額が総額で3000億ドルと見られますから、BlackRockの桁違いの規模がわかります

ETF上場申請について現在のところ具体的な動きはないとのこと

先日、BlackRockがETF上場のためのプロジェクトチームを結成したというニュースが流れ、一時ビットコインの価格が急騰したことがありましたが、ほどなくFink氏自らその噂を否定しました。同社に仮想通貨研究会のようなものはあるが、それは新しいテーマが出るごとに行われる活動であって、具体的な上場申請の動きはないとのことです。同社の顧客からもビットコインETFを出せという要望はまったくないそうで、法整備が進み仮想通貨業界がもう少し成熟を見せないとプロジェクトの立ち上げはないと否定しています。