Bitcoin Foundationの創設者で闇サイトの件で服役経験も持つCharlie Shrem氏

Charlie Shrem氏はアメリカの起業家でビットコインの推進者として知られています。また、 Foundation」の創設者の一人でもありますが、一方で闇サイト「シルクロード」にて違法薬物の購入を幇助したかどで有罪判決を受け、1年間の収監経験があることでも有名です。そんなCharlie Shrem氏の経歴を見てみましょう。

Charlie Shrem氏について

・BitInstantの運営後Bitcoin Foundationの創設にも携わる
・違法薬物の幇助で逮捕・服役
・出所後は順調に活動中

BitInstantの運営後Bitcoin Foundationの創設にも携わる

Charlie Shrem氏は1989年生まれのニューヨーク出身のユダヤ系アメリカ人です。ブルックリンカレッジに在学中の2011年にビットコインの投資を始めましたが、ほどなく投資に失敗して財産を失うという経験をしています。しかし、同じ経験を持つ仲間と「BitInstant」というビットコイン取引所を開設しました。ビットコインによる即時トランザクションを可能とするこの取引所はユーザーに支持され、2013年までにはビットコインの総取引の約30%を処理するまでに成長させます。それと同時に、Shrem氏はBitcoin Foundationの創設にも携わり、当初は副会長も務めていました。

違法薬物の幇助で逮捕・服役

そんなShrem氏ですが、2014年1月、eコマースのコンベンションからの帰途、JFK空港にて、闇サイト「シルクロード」での禁止薬物の購入に100万ドルに相当するビットコインを提供していた容疑で逮捕されました。ちなみに「シルクロード」とは最盛期に100万人近くの登録者を擁していた闇サイトで、匿名性の高さを利用して、禁止薬物や海賊版コンテンツ、盗難クレジットカードやハッキング技術などの取引がされていました。管理人は仮釈放なしの終身刑の判決を受けたほどアメリカでは重大事件として認識されています。Shrem氏は「シルクロード」の件のほか、疑わしい銀行業や未登録の両替業などでも罪に問われています。その結果、有罪判決を受け、2015年3月から2016年6月まで服役しました。

出所後は順調に活動中

出所後のShrem氏は、2017年、Jaxxにディレクターとして参加しました。また、その年の後半には仮想通貨の諮問機関「CryptoIQ」を創設しています。逮捕された過去を持つShrem氏ですが、自由思想の強い仮想通貨ユーザーに今も支持されており、仮想通貨業界のアドバイザーとして大きな影響力を持っています