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BitConnectとは?
BitConnectは2016年11月にICOを実行したプロジェクトで、「BCC」という通貨単位で最大供給量を2800万枚に定めて通貨発行を行っていました。
レンディングという貸付によって配当を得るというシステムがありましたが、2018年1月15日に、アメリカのテキサス州とノースカロライナ州の規制当局から警告されて、取引業務を停止しています。1日にしてマイナス94%という超大暴落を引き起こしました。
この記事では、BitConnectの3つのポイントについて紹介したいと思います。
- レンディングシステム
- 2018年に大暴落
- 現在は別プロジェクトが進行している
レンディングシステム
BitConnectは、ユーザーに対して多くのサービスを提供していました。
マイニングによって利益を獲得できるのはもちろん、所持しているだけで利子が手に入るというレンディングやステーキングと呼ばれるシステムを用意していました。公式サイトにはBitConnect-QTという専用ウォレットにBCCに保管すると、毎月最高で10%の利子が付くと記載されていました。
レンディングというシステムは、良く採られる手法で、保有している通貨を第三者に貸与することによって利子が受け取れるというものです。
ただ、かなりの高配当であるため、詐欺通貨ではないかと言われ続けていたのは事実です。
2018年に大暴落
BitConnectは2018年の1月15日に、アメリカの2州から警告を受けて取引業務を停止しています。
即日、たった1日でマイナス94%という歴史的な大暴落を記録しました。1月17日には、問題視されていたレンディングの廃止を発表しています。

現在は別プロジェクトが進行している
BitConnectはその後、既存の通貨であるBCCに変わる新しい仮想通貨の「BitConnectX」のICOを行うと発表しています。
レンディング機能はなく、送金スピードを重視した仮想通貨であるとアナウンスされています。BitConnectは典型的な詐欺コインと言われることもありますが、BitConnectの発行が犯罪行為であると証明されてはいません。新規プロジェクトにおける失敗例としては記憶するに値するでしょう。
アメリカの大手国際メディアでは、プロジェクトとしてのBitConnectを疑問視する声が多くあり、今後の動向を注意して見守ったほうが良さそうです。公式サイトにアクセスすると、「BitConnectX」というサイトに自動的に誘導され、ICOへの参加を強く勧められます。購入できるのは「アメリカ国外の投資家」となっています。
BitConnectはBitConnectXとして生まれ変われるか?
レンディング機能以外はあまり際立った特徴を持たないと言われてきたBitConnect。価格の暴落が起きたのも、レンディング機能の業務停止の直後でした。詐欺コインなどと言われており、「ポンジ・スキーム」であるとの指摘もあります。
BitConnectXも、レンディング機能の廃止はもちろんですが、それ以外の改善点は送金スピードの向上のみとも言われています。BitConnectと大差がない仮想通貨などと言われているBitConnectXですが、ICOの結果がどうなるのか今後の動向に注目です。
ポンジ・スキーム – Wikipedia