仮想通貨取引アプリ「BISON」をリリースしたZowa LabsのCEOウーリ・スパンコウスキー氏

ウーリ・スパンコウスキー氏がCEOを務めるBörse Stuttgartグループの「Zowa Labs」が、2018年5月の金融見本市にてプロトタイプを公開していた仮想通貨取引アプリを、2019年1月、正式にリリースしました。

スパンコウスキー氏について

・フィンテックのSowa Labsを設立
・Sowa Labsで仮想通貨取引アプリを開発
・2019年正式リリース

フィンテックのSowa Labsを設立

ウーリ・スパンコウスキー氏はウルム大学で経済と経営を学んだ後、2004年からシュトゥットガルトのホーエンハイム大学にて、経済、経営、金融などをさらに学びます。同大学に在籍中の2008年に、Börse StuttgarグループのStuttgart Financialに入社しました。そこでプロジェクトマネージャーを務めながら、途中で博士号を取得、さらに経験を積んだ後、フィンテックのSowa Labsを設立をしました。また、European Commissionでもデータ分析やブロックチェーン技術を用いたアプリケーションの研究開発を行います。こうした豊富な経験が、仮想通貨取引についての知見にもつながっており、現在はBörse Stuttgart Digital Venturesとblocknoxの取締役、Sowa LabsのCEOを兼任しています。

Sowa Labsで仮想通貨取引アプリを開発

スパンコウスキー氏が設立したSowa Labsでは、仮想通貨取引が手軽にできるスマホアプリの開発が続けられていました。2018年5月の金融見本市「インベスト・イン・シュトゥットガルト」において、口座もウォレットも不要、18歳以上のドイツ人ならアプリをダウンロードするだけで仮想通貨取引ができ、そのうえ取引手数料がかからない「BISON」という仮想通貨取引アプリが公開されます。スパンコウスキー氏によると、「伝統的な証券取引所が運営する世界で初めての仮想通貨取引アプリ」とのことです。

2019年正式リリース

最初、BISONのリリースは2018年秋に予定されていましたが、若干遅れ、2019年1月31日にようやく正式にリリースの運びとなりました。それまでの間に、EUWAX AGという実際に取引を行う会社と提携し、またBlocknoxがカストディの処理を担当するという体制が整います。さらに、銀行機能の面を担うため、外部パートナーにSolarisBankを迎えました。これにより、BISONでの預金は法定の保証が得られることになります。スパンコウスキー氏によると、2019年中に機能を追加しながらヨーロッパ全域への進出を目指すそうです。