仮想通貨取引所Binanceがマネーロンダリング対策を講じる

仮想通貨が世界中で規制され始めている理由の一つがマネーロンダリングです。仮想通貨が犯罪組織が資金洗浄する温床となってしまうのではないかという懸念から、アメリカを始め多くの国が仮想通貨の規制に踏み切っています。そんな中、仮想通貨取引所もマネーロンダリング対策を講じています。では世界最大規模の仮想通貨取引所Binanceのマネーロンダリング対策について見ていきましょう。

この記事のポイント

・Binanceは世界屈指の仮想通貨取引所
・仮想通貨業界ではマネーロンダリングが横行している
・BinanceはChainanalysisと提携

Binanceは世界屈指の仮想通貨取引所

Binanceは本社を香港に置いていましたが、その後マルタに移した仮想通貨取引所です。取引高や登録者数は世界屈指で、取り扱っている仮想通貨の数も膨大です。そのため世界中の投資家から支持を集めています。日本でもその人気は高く、もし海外の仮想通貨取引所を利用するのであればBinanceはまず候補に挙がるでしょう。仮想通貨に参入するのが遅かったという方も、Binanceであれば新たに将来性のある仮想通貨に出会えるかもしれません。

仮想通貨業界ではマネーロンダリングが横行している

そんな人気の仮想通貨取引所Binanceを含め、世界中の取引所はマネーロンダリングに悩まされてきました。世界中でもマネーロンダリングへの規制が緩い国では、犯罪組織が不正流出させた仮想通貨を取引所に送って他の仮想通貨に交換し資金に換えています。実際にマネーロンダリングされた金額はビットコインだけで約2,600億円にものぼります。これはあくまでビットコインだけであって、他の仮想通貨でも同じことが起こっているため、莫大な金額の仮想通貨がマネーロンダリングによって犯罪組織に渡っていることがわかるでしょう。

BinanceはChainanalysisと提携

マネーロンダリングに終止符を打とうと、BinanceはChainanalysisとの提携を発表しました。Chainanalysisは仮想通貨の取引履歴を分析できるブロックチェーン分析調査会社で、仮想通貨取引をカテゴリー分けすることで不正な取引を見極めることができると考えています。もしBinanceとChainanalysisとの提携がうまくいけば、マネーロンダリングの被害が減少し、各国の法律を守ったうえで仮想通貨の取引を増やすことができるかもしれません。世界最大級の取引所の今後の活躍に注目しましょう。