デロイトトーマツ(デロイト・トウシュ・トーマツ)は、アメリカ・ニューヨークに拠点を置く会計事務所です。世界4大会計事務所(Big4)の中でも最大規模を誇るっており、まさに世界最大の会計事務所です。
・デロイトはAttestと提携。ブロックチェーンによるID管理サービスを開発
・日本法人であるデロイトトーマツコンサルティングも仮想通貨分析プラットフォームを開発
・デロイトは、グループをあげてフィンテックの開発に力を注いでいる
一体、デロイトはどのようにブロックチェーンを扱おうとしているのか?開発の先に見えているものとは何なのでしょうか?
デロイトは会計監査にもブロックチェーンを役立てようとしている
世界4大会計事務所、いわゆるBig4に数えられ、中でも最大の規模を誇るニューヨークの会計事務所がデロイト・トウシュ・トーマツ(デロイト)です。日本の有限責任監査法人トーマツや、アメリカの会計事務所デロイト&トウシュ、さらには日本のコンサルティング会社であるデロイトトーマツコンサルティングなどが主要メンバーになって運営されている監査法人グループです。
まさに、世界の金融に目を光らせるデロイトですから、仮想通貨市場やブロックチェーンによるフィンテックの発展に黙っているわけがありませんでした。
2018年11月、デロイトはAttestと提携しました。Attestは、高度なセキュリティシステムを利用した個人情報管理サービスを提供する会社です。両者は、ブロックチェーン技術によるID認証システムを開発しました。これは、政府が定める基準にも準拠しているため、ついに会計監査のジャンルにもブロックチェーン技術が応用されるようになった、というわけです。
日本のデロイトトーマツも、仮想通貨に注目
さらに、デロイトのグループである日本のデロイトトーマツコンサルティングも、独自のシステムである「仮想通貨取引分析プラットフォーム」を開発しました。これは、ブロックチェーン上の取引データを分析して、仮想通貨取引をする企業へのアドバイスに利用しようというものです。
さらに、デロイトトーマツが中心となって20もの企業団体が参加するICOビジネス研究会や、3大メガバンクグループが参加するブロックチェーン研究会も発足。健全な市場の発展のために、資金調達にICOに必要なルールの提言や、ブロックチェーンによる本人確認高度化プラットフォームの実証実験などを行っています。
このように、世界最大の会計事務所も、今仮想通貨市場に熱い視線を注いでいるのです。