tezosのdelegateってどんな意味?

ビットコインを始め、様々な仮想通貨が世界中で取引されていますが、スイスを拠点とするtezosという仮想通貨が次世代ブロックチェーンとして近年、注目されてきています。

tezosには「 Proof of Stake」という仕組みが採用されているのが特徴で、これがPoW(Proof of Work)を採用しているビットコインとの違いです。

文字だけを翻訳すると、「Delegated」=委任という意味ですが、tezosでのDelegatedの意味とは一体どのようなものなのでしょうか?

ビットコインの弱点を克服する目的で開発されたというtezosの特徴と、tezosにおけるDelegatedとはどのような意味なのか、詳しく調べてみました。

tezosが採用している「Proof of Stake」とは?

tezoはがProof of Stakeという仕組みを採用しているのが特徴ですが、これは一体どのような仕組みなのでしょうか。

ビットコインなどで採用されている、PoW(Proof of Work)では、マイニングによってより多くの計算をした人が取引の承認権を得やすく、報酬を得やすくなるという仕組みですが、マイニングの為には高性能なコンピューターを何台も投入する必要があり、機器導入の為のコストや電力が膨大にかかる傾向がありました。

Proof of Stake(POS)ではこの問題に対して、Coin Age概念の導入によって、必要な計算を減らし、結果として電力量が減らせるという様に改善がなされました。

また、Proof of Stake(POS)では、マイニングに参加するにはトークン「Tez」を持っていれば良く、機器に投資をする必要がありません。

ちなみに、トークンとは代替通貨のようなもので、「ブロックチェーン上で発行した独自コイン」のことを指します。

Delegated Proof of Stakeとはどのような仕組み?

tezosにおいて、Delegated Proof of Stakeとは、このProof of Stake(POS)の考え方を基礎として、自分の保有するトークンの分の投票権をを代理人に委任出来る仕組みの事を言います。

自分に時間が無い時など、代理人に委任する事が出来るので、忙しい人にとって便利です。

tezosのDelegatedを行うには?

では、tezosのDelegatedを行うには具体的にはどのような方法になるのでしょうか。

tezosのDelegatedに必要なものは、Tezboxのウォレットと、0.25tezの残高です。
0.25tezの残高は、KT1アカウント作成のために必要になります。

まず、Delegated用ウォレット(KT1アドレス)を作成します。この手数料として、0.25tezが使われます。

アドレスが出来たら、KT1アドレスへDelegateしたい量のtezを送金します。
送金が完了したら、KT1のウォレットからDelegatedサービスを選択します。
最後に、ブロックチェーンエクスプローラ(tzscan)でアカウントの状態を確認して完了です。

Delegateにアドレスが入っていれば、正常にDelegateが出来た事になります。

まとめ

自分だけでマイニングを行うとなると、仮想通貨に関する様々な知識が必要になる上に、時間やコストを始めとした労力を費やさなくてはなりません。

tezosでDelegatedを行えれば、仮想通貨に関する知識がそれほどない初心者の方も仮想通貨を始めやすくなりそうです。

また、忙しい方や、機器などになるべくコストをかけたくない方もDelegatedの仕組みを上手く使う事で、仮想通貨を無理なく続けられると思います。