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Tezosでベーキング?
話題の仮想通貨Tezos。Tezosに関する用語に、ベーキングというものがありますが、ベーキングとは一体何のことを指すのでしょうか?また、Tezosのベーキングの特徴とは何でしょうか?
この記事では、Tezosのベーキングについて説明します。ベーキングの意味について押さえておくべきポイントは3つです。
- ビットコインでいうところのマイニングと似たようなもの
- 別の保有者に権利を委任することも可能
- デポジットさせることで詐欺をはじめとした違法行為を禁じている
Tezosの特徴であるベーキングとは?
ビットコインを運用している人の中には、マイニングという言葉を聞いたことがあるでしょう。計算処理を進めて新しいブロックを生成すると報酬のもらえる作業のことです。
Tezosではこのマイニングに相当する作業をベーキングと言います。ベーキングをする人を「ベーカー」と言います。新しくブロックを生成するにあたってトークンが必要なのですが、ランダムにその生成する権利者が決められます。つまりTezosのトークンを持っている人であれば、だれでもベーキングできるチャンスがあるわけです。
ですからTezosの特徴として、アルゴリズムはPoSに近いものを採用していると言えます。
トークンの委託をすることも可能
上で見たように基本Tezosを持っている人であれば、ベーキングを行う権利が発生します。
しかしTezosのトークンを持っている人すべてが、ベーキングを希望しているわけではありません。もし「別にベーキングしようとは思わない」というのであれば、ほかの保有者にその権利を委託することも可能です。
委託された人はトークンを保有しているわけではありません。しかしもしこの委託されたトークンが選ばれると、ベーキングする権利が与えられるのです。
ベーカーに選ばれるとデポジットをしなければならない
自分にベーキングをする権利を有することは、実際に新しいブロックを生成する数週間前に通知されます。
この数週間の間に、デポジットとして保証金のようなものを預ける必要があります。これは違法行為を封じる目的があります。ベーカーに選ばれた人の中には、不正にブロックを取り扱う、ほかのユーザーをだましてトークンを盗み出す方も出てくるかもしれません。
もしこのような不正行為が発見されれば、デポジットがペナルティとして徴収されます。このように報酬を失うだけでなく、自分のトークンも失ってしまうので、不正なことができないようにしているわけです。
Tezosの元帳には、トークンを保有するグループである「ロール」の追跡を常時行っています。
こうすることで、どの代表者にベーキングをお願いするかの計算を高速化できます。スムーズなブロック生成が行われるようになり、送金などの取引の滞りを防いでいるわけです。
セキュリティ面の懸念を解消して、ベーキングシステムをより発展させられるか

Tezosのベーキングシステムで報酬を得ることが出来ますが、その一方で、私有鍵の漏洩によって当事者以外の人物が参加出来たり財産を脅かされることになりかねないという指摘もあります。
常に報酬を得られるチャンスを逃さないためにも、オンライン上にTezosを置いておく必要があります。そのため、一層セキュリティの対策が必要となってきます。
コストがかかるため個人ではなかなか進めることが難しいベーキング。
セキュリティ上の課題はありますが、Tezosの開発チームも解消に向けて動き出しています。これらのセキュリティ上の問題の解決を含めて、Tezosのベーキングシステムの今後の動向にも期待です。