Bithumbがハッキング被害!取扱量のランキングは10位へ低下




6月20日、韓国最大手の仮想通貨取引所Bithumb(ビッサム)は、11種類の仮想通貨がハッキング被害に遭ったことを公表しました。

気になる払い戻しですが、Bithumbは被害額を全額補償すると発表しています。

なお、Bithumbは被害に遭う数日前、セキュリティシステムを構築しデータベースをアップグレードするため、全資産をコールドウォレットに移行しています。この件がハッキングに影響を与えたかも含め、現在原因を調べています。


KorbitやCoinoneと並ぶ、韓国の三大仮想通貨取引所の一つ。
活発に取り引きされており、1日の取引量が2000億円を超えたこともあるほど。
Bithumbに上場されたアルトコインは値上げすることが多く、世界のトレーダーから注目されている

Bithumbがハッキング!払い戻しは?

Bithumbが被害に遭った通貨は「ビットコイン」「イーサリアム」などのメジャーコインで、発表された被害額は約35億円です(その後、被害額は約19億円と訂正)。

Bithumbは、ハッキング被害をすべて同社が補償すると発表し、「顧客に損害はない」と強調しています。なお、この補償には、2017年度にBithumbが得た約10億円の収入をあてるとしています。

ハッキング被害が起こった後、Bithumbはすべての出入金を停止し、資産をオフラインで管理する「コールドウォレット」に移行しました。

Bithumbは現在、韓国政府や他の仮想通貨取引所に協力を要請し、ハッキングの原因について調査しています。

ハッキング被害の影響と周囲の見解

Bithumbは世界6位の取引量を誇っていましたが、このハッキング事件により取引量が世界10位と大幅に落ち込みました。

しかし、Bithumbは被害が分かった後、すぐに出入金を停止し、資産をコールドウォレットに移行しました。このことにより、被害を最小限に食い止めることができました。

被害の拡大を抑えられたのは他の仮想通貨取引所などの協力も大きかったと言われていますが、これもBithumbがすぐに応急処置をした後、速やかに関係機関に協力を仰いだことが奏功したと言って良いでしょう。

また、Bithumbが被害を全額払い戻しすると発表したことにより、会社のイメージダウンも最小限に抑えられました。

ハッキング被害を出してしまったものの、こうしたBithumbの迅速な対応は、評価できるものでしょう。

ただ韓国では、同月10日にも仮想通貨取引所Coinrail(コインレール)がハッキングされ、約44億円の被害を出したばかりです。

こうした事態を受けて、ライトコイン創業者のチャーリー・リー氏は、「たびたびハッキング事件が起きています。私が何度も言っているとおり、積極的に取り引きしているコインだけ保持するようにしてください。取り引きが終わったら、すぐ引き出すのが賢明です」と語っています。

Coinrail
KorbitやBithumbと並ぶ、韓国の三大仮想通貨取引所の一つ。
最大の魅力は、0.1%という手数料の安さ。
ただし取り扱いコインは31種類と少なく、公式HPは韓国語のみ。

Bithumbの仮想通貨情勢

Coinrailに続き、Bithumbまでもハッキング被害に遭いました。同月に2度も数十億単位のハッキング被害が出たわけですから、仮想通貨の価値が下落しても不思議ではありません。しかし、そうはなりませんでした。

たとえばBithumbのハッキング被害が発覚した6月20日、ビットコインは一時2%程度下落しました。しかし、同日の夕方には発覚前の水準にまで回復したのです。

こうした現象についてチャーリー・リー氏は「仮想通貨取引所がハッキングされたからと言って、仮想通貨の価値が下がるわけではありません。それは銀行強盗が金を盗んだからと言って、金の価値が下がるわけではないのと一緒です」と語っています。

まとめ

同月に2度もハッキングで莫大な損害を出したにも関わらず、ほぼノーダメージの仮想通貨は、やはり時代が求める通貨の形なのでしょう。

ただチャーリー・リー氏が警告するように、自衛策を講じて関わらないとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

Bithumbは損害を補償すると発表したから良いようなものの、次ハッキング被害に遭う仮想通貨取引所が損失を補償するとは限りません。

したがって仮想通貨取引所の利用規約なども確認し、いざというときどういった対応をしてくれるのか確認したうえで、自衛策を講じつつ取り引きする必要があるでしょう。